「ビクターロック祭り」は今年も熱かった 長山洋子から星野源まで全ステージ詳細レポート

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 ビクターエンタテインメントが主催するロックフェス「ビクターロック祭り2015」が、3月14日(土)、幕張メッセ国際展示場9-11ホールにて開催された。

 「ずっとロック、これからもロック」を合言葉に、2014年に初めて開催されたこのフェス。2年目を迎える今年は、同レーベルに所属するアーティストに加え「宴会場アクト」としてDJダイノジが出演。レキシ、KEYTALK、スガ シカオ、ハナレグミ、キュウソネコカミ、木村カエラ、斉藤和義、Dragon Ash、星野源と、ブレイク中の若手バンドからアリーナクラスのアーティストまでがラインナップにずらりと並ぶ豪華な陣容となった。

 いわゆる「春フェス」シーズンの幕開けを告げるイベントともなったこの日の模様はどんなものだったのか? フェスの模様をレポートしていこう。

 会場に足を一歩踏み入れると、ビクターエンタテインメントの象徴でもある巨大な「ニッパー君」のモニュメントがお出迎えしてくれる。飲食エリアには桜の木のモニュメントが並び「日本一ロックなお花見」をテーマにしたフェスの雰囲気を盛り上げる。

 開演は11時30分。オープニングセレモニーとしてサプライズでの登場を果たしたのは演歌歌手・長山洋子だ。和太鼓と津軽三味線をバックに「じょんから女節」を披露。力の入った歌声を響かせ、津軽三味線のソロもオーディエンスから喝采を浴びていた。

レキシ

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 そして、この日のトップバッターとして登場したのは、真っ赤な羽織に身を包んだレキシ。「年貢 for you」でライブをスタートさせると、「みんな年貢納めたい?」「イェーイ!」とオーディエンスとのコール&レスポンスを行うなど初っ端から自由奔放なステージを見せる。

 続いては「狩りから稲作へ」。稲穂を持ってきたお客さんをイジったり、サビのフレーズに「ラッスンゴレライ」「ドラゲナイ」を挟み込んだり、山ほど脱線しながら「♪高床式〜」のコール&レスポンス。初めて彼らのライブを観るお客さんも多いようだったが、彼ら独特のユーモラスなパフォーマンスと巧みな演奏にどんどん巻き込んでいく。

 「縄文土器 弥生土器 どっちが好き」というサビを「ビクターが好き」と締め、続いては「salt & stone」を熱演。伊藤に行くならヒロブミ(Dr / 伊藤大地 from SAKEROCK)のドラムソロからギターとキーボードの激しいセッションも見せる。ラスト「キラキラ武士」は原曲からぐっとテンポを速くしたフェス仕様。オーディエンスが左右に手を振り、「♪武士武士武士武士〜」のコール&レスポンスも実現。エンターテイナーとしての才能を見せてくれた。

KEYTALK

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 2番手に登場したのはKEYTALK。寺中友将(Vo, G)の「楽しんでいこうぜ!」というシャウトから、全力のパフォーマンスで駆け抜けるようなステージを見せてくれた。「トラベリング」から「パラレル」へ、八木優樹(Dr, Cho)の繰り出すリズムを中心にした重心の高いグルーヴとキャッチーなメロディでお客さんの心を掴む。寺中と首藤義勝(Vo, B)のツインボーカルが絶妙なハーモニーを見せ、小野武正(G, Cho)が大きくアグレッシブなプレイを見せる。

 中盤は「時間は早いですけど踊れますよね、みなさん!」と小野が呼びかけ、最新シングル「FLAVOR FLAVOR」を披露。80’sのポップスや歌謡曲にも通じるメロディを、ツインボーカルの甘い歌声が響かせていく。ダンサブルなリズムとキャッチーなセンスの共存がこのバンドのキモだ。

 後半はクルクルとテンポやリズムが変わる「MABOROSHI SUMMER」からオーディエンスの興奮をさらに煽り、小野による「ビクター!」「大好き!」「ビクター!」「ロック祭り!」のコール&レスポンスも実現。そしてラストは「MONSTER DANCE」。キレキレのパフォーマンスを見せてくれた。

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