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1stミニアルバム『夜が終わり』インタビュー

Chapter lineが目指す、四つ打ちロックの新たな段階「ノレるけど、歌詞が刺さるバンドでありたい」

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左から、藤教順(B・Cho)、小浦和樹(Vo・G)、宮内沙弥(Dr・Cho)

 初の全国流通音源となる1stミニアルバム『夜が終わり』を完成させたスリーピースのロックバンド、Chapter line。荒々しく前のめりなバンドサウンドに乗せ、エモーショナルなメロディを力強く歌い上げる3人組だ。
小浦和樹(Vo・G)、藤教順(B・Cho)、宮内沙弥(Dr・Cho)という女性ドラマーを擁する編成で、歌詞には上手くいかない日常やコミュニケーションの葛藤、そこから未来を見据える意志が描かれている。激しいライブパフォーマンスも身上だ。ゼロ年代から今に至るギターロックの系譜を受け継ぐ彼ら。初登場となる今回は、バンドと成り立ちと目指す先を小浦に語ってもらった。(柴 那典)

「アコギを弾いて歌うっていうことが当たり前に刷り込まれていた」

——Chapter lineというバンドはどういう風に始まったんですか?

小浦:このバンドが始まって2年弱くらいになるんですけど、僕はそれまでほとんどの音楽人生を弾き語りのソロ活動としてやってきたんです。で、たまたま出演したイベントの後に、別のバンドのサポートで出演していたドラムの宮内から連絡をもらって。「一緒にスタジオ入ってみませんか」と言われて、そこから始まったバンドです。

——このメンバーが揃ったのは?

小浦:最初は僕と宮内だけがメンバーで、ベースはサポートでした。で、宮内が前から知り合いだった藤を誘って、この3人になった。スタジオで音を合わせた瞬間に宮内と顔を合わせて「もう間違いないね」ってアイコンタクトをしたのは覚えています。

——女性ドラマーが主導権を握って、いろんな人に声をかけて結成するって珍しい形ですね。

小浦:彼女としても「このボーカルとやりたい」っていうのを見つけるまでバンドをやりたくなかったみたいです。なのでずっとサポートでドラマーをやっていた。僕との出会いがあって、その思いが爆発したんじゃないかなと思います。僕もいいタイミングでバンドサウンドにも興味があったし、挑戦したいなっていう思いはありました。

——小浦さんはずっと弾き語りをやっていたわけですよね。ということは、ルーツとしてはフォークが大きかった?

小浦:オヤジが、僕が生まれるまでずっとフォークデュオをやっていたんです。家ではオヤジの曲もよくかかってたし、休みの日にアコギを弾いていたりした。そういう日常で育ったので、僕もアコギを弾いて歌うっていうことが当たり前に刷り込まれていたと思います。オヤジはメジャーデビューとか目立った活動はしてなかったと思うんですけれど、ラジオに出たとか、そういう話は聞かされてました。車の中でもいつも「どうだ!」って感じで自分の曲ばっか聞かされてたので(笑)。

——思春期に自分の憧れだったのは?

小浦:高校時代に軽音楽部に入って、そこではバンプ・オブ・チキンとかアジカンのコピーもいろいろやってました。でも卒業と共にバンドはやめてしまって。バンドメンバーを集めるよりも弾き語りをやろうと思って、そこからずっとソロで音楽活動をやってきたんです。

——バンドメンバーと人間関係を構築するのは苦手なほうだった?

小浦:苦手だとは思いますね。でも、Chapter lineに関してはすぐに打ち解けたし、何より好きと言ってもらえて組んだバンドなので信頼し合っていたというところで続けられている。

——この3人、小浦さんと宮原さんと藤さんで通じ合うところはどういうところだと思います?

小浦:後ろ向きな前向きというか。僕の歌詞もそうですけど、単純に頑張ろうとか前を向こうとか言っているわけじゃなくて、暗闇の中の一点の光みたいなところを歌っているのが多いと思うんです。そういう言葉に共感してもらえるというか。曲を持って来た時も「わかるわ」みたいな反応があるので。自分と普段感じているものが同じなのかなっていう感じですね。

——性格が明るいか暗いかでいえば、暗い方である。

小浦:普段はそうですね。ライブでははっちゃけていますけど、普段はインドアな方です。

——たとえば「虚無感」や「不完全」という曲があったり、自分の中の葛藤やネガティブな感情に焦点が当たるというのは?

小浦:これは性格的なものかもしれないんですけど、楽しいものを作品にしたくなくて。前向きな応援歌は正直好みではないんです。「楽しい」とか「嬉しい」は、そのまま「よかった」ってなるじゃないですか。でも「辛い」とか「悲しい」は、そのまま「よかった」「まぁいいや」にはならない。そこをどうしようかと考えているんですよね。僕の場合はそれが作品になっている。そこに救いを作るということが、曲を作るっていうことだった。

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