Sugar's Campaignが語る、新世代のポップミュージック論「ポップを突き詰めると気持ち悪くなっていく」

「色んなジャンルで端っこにいたい」(Avec Avec)

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Sugar’s Campaign『ホリデイ(7inch)』

――今後は、J-POPの中にあって、名曲メイカーのような存在になるでしょうか。それとも、カルチャーを創造する集団としての面白さを突き詰めますか?

Seiho:メジャーに行くときに話し合ったのは、あくまでSeihoとAvec Avecの二人でやっていることなので、彼は絶対にソングライターとして仕事をするべきやし、僕もソロの活動をすべきだけど、最終的にはここに帰ってきたいということです。Sugar's Campaignがどうこうなるというより、曲を作る仕事はAvec Avec名義で受けたりした方が良いと考えてます。

Avec Avec:2人では、ワイワイやりつつ、物語を作っていきたいですね。

Seiho:僕らはなるべくライブの数を減らしたくて。というのも、単独公演だけでいいと思ってるんですよね。前後に他のアーティストがいると、世界が作れないですし、それやったらチケットを買うところから帰ってくるところまで、自分たちの世界観に引き込みたい。それができるのはワンマンしかないんです。

――2014年は、トラックメイカーやバンド、シンガーなどが、J-POPの再定義を行ったといえる活躍をみせた年でした。この時流のなかで、どうシーンを渡っていくかという心構えなどはありますか。

Avec Avec:僕らってあんまりシーンの中を泳いでるイメージがないんですよね。ずっと端っこというか。

Seiho:例えば、「今、話題のインターネット発のアーティストです」と言われても端っこに居るし、「打ち込みバンド特集!」とか「昔のAORを取り入れたアーティスト」とかでも、真ん中にはいなくて、端っこで会釈している感じです(笑)。

Avec Avec:今後も、色んなジャンルで端っこにいたいというのはありますね。自分たちの場所は単独公演のなかにしっかりあればいいと思いますし。

Seiho:業界は変わっていくやろうけど、僕らにとってはあまり関係ない話というか。勝手に繁栄するならする、潰れるなら潰れるで。作り手はいつだって自由やし、僕らは変わらなくても、周りは変わっていくから、メリットがあれば乗っかるし、デメリットがあれば逃げる、というだけですね。

(取材・文=中村拓海)

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