AKB48渡辺麻友センターの新曲は「恋チュン」を超える!? 2曲の音楽的な相違点を分析

「2曲の違いで真っ先に気付くのはリズムの早さです。『恋するフォーチュンクッキー』は、50年代のアメリカ音楽に多く用いられている『ドン、タン、ドドタン』というリズム進行にソウルっぽさを加えた楽曲。対する『心のプラカード』はリズムが8ビートでもう少し早いんです。サビの『心のプラカード~』の部分でも、裏にリズムのアクセントがあって、どこかスカのビートに似ているとも言えます」

 確かに「心のプラカード」の方が、夏の要素を感じさせてくれる楽曲なのかもしれない。さらに同曲と「ヘビーローテーション」との類似についてこう語る。

「『恋するフォーチュンクッキー』は、楽曲全体で歌メロの流れに合わせて4拍目をスネアとベースで落とす構成になっており、1小節ごとに完結しながら同じリズムパターンで進んで行くんです。この循環するリズムに対し、『心のプラカード』は『ンチャンチャンチャンチャ』と、裏打ちのリズムが続くことにより1小節では完結できない構造になっています。この性急なリズム感が『ヘビーローテーション』に似ているので、違った聴こえ方になってくると思います」

 大島優子の名前を一躍世に広めた「ヘビーローテーション」や、昨年大ヒットした「恋するフォーチュンクッキー」から良い影響を受けているとされる「心のプラカード」。同曲は渡辺のセンター曲として、グループの更なる躍進を支える楽曲になるのだろうか。

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