8割以上が”外見や年齢にとらわれない関係を求めている” アンケートで分かった「令和のコミュニケーションの現状」

現代社会人とパーソナリティを調べた

 リアルサウンドテックでは、4月2日から4月14日にかけて「インターネットの使い方」に関するアンケートを実施。本アンケートはリアルサウンドテックの読者を対象におこなわれ、167件の回答が集まった。

■調査サマリ
・77.8%の人がネットを通じて友人関係を構築した経験あり
・半数以上(67.7%)が趣味など話題によってSNSアカウントを使い分けている
・リアルでも仕事や趣味など、関係性ごとに自分の性格や印象を変える人が半数以上(61.7%)、「外見や性別、年齢」によって自分の在り方を左右されてしまっている人も同様(59.3%)に多くみられた
・「外見や性別、年齢」から解放され、自分らしくありたいと考える人が圧倒的大多数(87.4%)を占める

 設問「インターネットを通じて知り合った友人がいる(SNSやオンラインゲームを含む)」では、以下のような結果が得られた。

 グラフを見て分かる通り、回答者のうち77.8%が少なくともひとり以上、インターネット上で知り合った友人がいると回答している。特に多い層ではインターネットをきっかけに知り合った人が50人以上もいるという結果に。

 また設問「趣味など話題によって、話す相手やSNSを使い分けている」の結果を見ると、67.7%が「はい」(使い分けている)、9.6%が「どちらともいえない」と回答している。また1つのSNSで複数のアカウントを使い分けるのも昨今は当たり前で、今回のアンケートでも2つ以上のアカウントを所有している人が56.3%という結果に。

 XやInstagram、facebookなど「SNSの性質」による使い分けに限らず、たとえばXで趣味の公開アカウントとプライベート用の鍵(非公開)アカウントを使い分けるような人が多いようだ。またそのほかの結果をみると、SNSの使い分けに限らず、実生活においても“パーソナリティの使い分け”をしている人が一定数いることがわかった。

 「仕事や趣味の友達など、関係性ごとに自分の性格や印象は違っていると感じる」人は61.7%と半数以上にのぼる。「自分の見た目と性格の一致」に関しては42.5%が「どちらともいえない」、24%が「いいえ(一致していない)」と答えており、こうした結果を踏まえると、「パブリックイメージ」や「他人からの見られ方」に応じて自身のありようを柔軟に変えている人が多いようだ。一方で、続いて紹介する設問の結果を踏まえるとそうした変化を余儀なくされている人がいることもわかった。

 「年齢・性別・見た目などで自分の在り方が左右されてしまうように感じる」という設問に対して「はい」と答えた人の割合は59.3%、「どちらともいえない」人が18.6%、「いいえ」は22.2%。ここまで紹介した設問や、「されてしまう」という問いかけにこうした結果が得られたことを考えると、SNSの使い分けはこうしたラベリングから解放されるひとつの手段になっているのだろう。

 上記の設問結果では、そうした自身の「なりたい姿」への憧れが強く結果に表れた。「外見や年齢、性別にとらわれずに人間関係や趣味を楽しみたい」という人の割合は87.4%にものぼる。それを具体的な欲求として持っている人に絞っても62.3%と、「変身願望」を持つ人が多いことがわかる。「真逆な姿」への変身願望は47.9%にとどまるものの、やはり「なりたい姿」に憧れを持つ人が多いことは間違いないようだ。

 なお、その他の結果についてもギャラリーで公開しているので、興味があればチェックしてみてほしい。

集計期間:2025年4月2日12:00〜4月14日18:00
回答総数:167件

〈Photo by Pixabay

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