ノリと潜在能力は“ピカイチ”クラス にじさんじ・鏑木ろこの底知れぬ伸びしろ

にじさんじ・鏑木ろこの底知れぬ伸びしろ

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーのひとつであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。

 育成プロジェクトである「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」からも新規ライバーがデビューし始めており、現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さで今後も大きな影響を与え始めている。

 Idios、Oriens、Dytica、みたらし団といった面々はVTAに所属・学んだメンバーが多く、2025年現在までに3Dビジュアルを手に入れ、今後のにじさんじを背負っていく中核メンバーとなっていくだろう。今回はIdiosから4人目、鏑木ろこについて書いていこうと思う。

 鏑木ろこは2023年1月16日にXに初投稿、1月20日に初配信を行なってデビューを果たした。Idiosメンバー7人の初配信は2日に渡るものだったが、鏑木は2日目となる1月20日の2番手、全体で言えば最後から2番目に配信をした。

 

【初配信】じゃじゃ~~ん【鏑木ろこ】

 Idiosのメンバービジュアルが発表されたとき、鏑木はにじさんじのファンから一際に大きな注目を集めることになった。というのも、じつは鏑木は先にデビューしていたRanunculusやVOLTACTIONと同じくVTA1期生として活動していたひとり。VTA1期生からは8人目となるデビューが発表されたことで、VTA時代を知るファン、くわえてにじさんじの先輩たちにとって胸が熱くなる流れが生まれたのだ。

 そんな鏑木はVTA時代からヒネリの効いた内容を配信で表現することが多く、デビュー後もそのヒネリの効いた感性に導かれるようにしてさまざまな配信を行なっていくことになる。雑談配信で披露されるトークネタ・アイディアはかなり豊富で、周囲の状況を高感度でキャッチして彼女ならではの視点から物事を捉えているのがわかる。そうした振る舞いを苦にしているような様子があまりないのを見るに、幼い頃から現在のようなフィーリングのもとで生きてきた自然体な振る舞いであることが伝わってくる。

 そんな彼女の配信から、いくつかピックアップしてみよう。どれもユニークかつ“一風変わった”企画が多いことがおわかりいただけるだろう。

 リスナーから質問やお悩み相談のお便りを募集し、その悩みに対する回答をルーレットによって決定していく企画。答えになっていない“珍返答”が次々と生まれることが常で、デビュー初期から現在まで続く人気企画となっている。なお、この配信で鏑木はなぜかサングラスをかけた男性ディーラーのような口調でしゃべりかけている。

【ルーレットお悩み相談】ディーラー鏑木の︎ ✧ダイス・アンサー・ラビリンス︎ ✧【鏑木ろこ¦にじさんじ】
【ルーレットお悩み相談】夏休みだぜ!ディーラー鏑木の︎ ✧サマー・バケーション・モーメンツ✧

 『人生ゲーム for Nintendo Switch』をプレイした際、4人の鏑木ろこを同時に登場させ(!?)、楽しく会話しながら配信する。

人生ゲームを、しよう【 鏑木ろこ¦にじさんじ 】

 にじさんじライバーのLive2Dを表示させるアプリがアップデートされたことをうけ、配信上で着用アイテムを自作する配信を行なう。

【 おえかき 】 にじさんじアプリに神アプデキター!自分で着用アイテム作っちゃお✨【 鏑木ろこ¦にじさんじ 】

 配信上での音声トラブルに悩まされていることを機材オタクである後輩のミラン・ケストレルに相談。数カ月後、マイクとオーディオインターフェイスを新調しようと考え、ミランとともに音響機材にまつわる配信を行なう。

【 おしえて!ミランくん! 】機材を新調したいので頼れる後輩に相談してみよう【 ミラン・ケストレル¦鏑木ろこ¦にじさんじ 】

 オフの時間で外出・旅行に行った場所についての体験や、ルーレットを回して全国の都道府県を回る「ルーレット視察」を企画し、自身の手描きイラストとともに語る「レポ雑談」をたびたび行なっている。

【 レポ雑談 】水の上に立ったことはあるかい?【 鏑木ろこ¦にじさんじ】
【ルーレット視察】はぴと一緒に栃木に行ってきたぞっ!【 海妹四葉¦鏑木ろこ¦にじさんじ 】

 上記にもあるように、イラストや動画編集の腕前にも長けている彼女は、配信だけでなくSNSの投稿にもイラストや動画を投稿することがある。にじさんじフェスにも自身の作品を展示するなど、総じて見てみればIdios随一のクリエイター気質なタレントと言えるだろう。

【 才能爆発 】あつ森で服を作りまくる鏑木まとめ【 これで食っていける 】

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