ReGLOSS・火威青が『VRChat』の魅力を語り尽くす プレイ歴5年超えの“大ベテラン”の超ロングインタビューをお届け
VR空間での生活と、“巨大なクジラへの恐怖”
――火威さんは、『VRC』のどんなところが好きですか?
火威:やっぱり自由度です。僕自身、もともと絵を描いたりクリエイティブなことが好きなので『Minecraft』とか『どうぶつの森』とかのような、自由度が高くて“生活”ができるゲームが好きでした。
その最上級クラスのひとつが『VRC』だと思ったんですよ。ワールドも作れるし、アバターも作れるし、全員中身が人間で……という。ゲームの中で生活するのって、みんな一度は憧れると思うんです。きっかけになった『ソードアート・オンライン』のようなフルダイブではありませんが、『VRC』でなら楽しい生活が送れるなと。
――火威さんの『VRC』愛は、憧れが源になっているんですね。
火威:そうかもしれません。僕自身、漫画を描くだけでなく、昔から漫画のキャラクターに憧れていて、「主人公になりたい」という願望が強かったんです。VRの世界だったらファンタジーな存在になれる。そういう憧れがあるのかもしれないですね。
――ファンタジーな生活といえば、以前宝鐘マリンさんとのコラボでやられていた「クマリン」との配信内容は、『VRC』内での生活そのものでしたね。
火威:VTuberって、3次元の世界に住む方々から見たら「バーチャルな存在」だと思われるのかもしれません。でも、これは「僕たちのリアル」なので、生活をしている様子を伝えるVlogとか、コント動画のようなものも出したいなとずっと思っていたんです。今後も、僕たちはバーチャルな世界で生きているんだよ、ということが伝わるコンテンツを出していきたいと思っています。
――ちなみに、ReGLOSSとしてデビューされる以前は、『VRC』でどんな生活をされていたのでしょうか?
火威:友人と2人で「ワールド巡り(ワールド観光)」をしていることが多かったです。特に、おやつが食べられるワールドにはよく行きますね。風景などが綺麗なくつろげる場所で、できることならパクって何か食べれるところだと最高ですね。
――手に持てるものや、食べられるギミックが付いた3Dモデルもたくさんありますもんね。
火威:そう、ちゃんと食べられる方が自分の中では点数が高いです(笑)。
ーー『VRC』って、膨大な数のワールドがあるじゃないですか。火威さんがやっている探し方や好みのワールドについてもぜひ教えてください。
火威:Xに「#VRchat_ワールド紹介(#VRchat_world紹介)」というハッシュタグがあって、そこでみなさんが紹介しているワールドを見て足を運ぶことが多いです。雰囲気などは、基本的に女の子っぽいところで遊んでますね。
――そして、それを配信でリスナーさんにもシェアしていると。リスナーからはどんな反応がありましたか?
火威:「『VRC』って、おやつを食べたり写真を撮ったりすることもできるんだ!」みたいなコメントが多かったですね。やっぱり、「VR」という単語を見ると銃を撃ったり、お化けが出てきて「ギャー!」って驚いたりするような、ゲームっぽいイメージが強かったみたいです。
実際そういうワールドもたくさんありますが、僕自身はそういうところにはあまり行けてなくて、友人とチルするために行く場所の紹介しかまだできてないという状況です。でも、逆に「友だちと生活できる要素があるならやってみようかな」みたいな反応をもらえることも多くて、特に女の子はそういうコメントが結構多いです。
面白かったのは「『VRC』は彼氏がやっているけれど、『お前はやるな』って言われた」というコメントをしてくれたリスナーもいたことですね。全体的には男性人口が多いので、不安みたいです。
僕自身『VRC』は無言勢でしたけど、女の子のリア友とDiscordで通話しながらやっていました。それもあって、僕は知らない人と交流するっていう楽しさはあんまりできていないですけどね。身近なところでいうと、じつは僕の母も『VRC』が好きで、HMDを被らせてあげて別部屋でやってもらったりしています。お父さんにやらせたこともありますね。
――稀に配信にも登場されるお母さまですね。『VRC』を紹介したのは青さんからですか?
火威:そうです。僕、すっごいクジラが苦手なんですよ。『VRC』にいる人たちって、クジラのいるワールドが好きじゃないですか。なぜか注意書きもなくクジラが現れるんですけど、本当に怖くて。それで「ぎゃーっ!」って叫んでいたら「お化けならわかるけど、クジラにビビってるの? ウケる」みたいな反応を両親にされたんですよ……! それにムカついたので「見せてやろう」と思って体験してもらったのが一番最初でしたね。
――たしかに、『VRC』……というかヘッドマウントディスプレイを通して見るクジラはものすごく巨大に感じられますし、存在感というか“圧”がありますね。
火威:ええ、母も見てひっくり返ってました(笑)。父は美しいと感動していましたが……。なので、プライベートの友人に『VRC』を勧めるときは、一番最初に毎回クジラが出てくる有名なワールドに連れていくことから始めています。そこで仲間か否かを判別します(笑)。それで、怖がっていない子には「行きたいワールドがあるんだけど、クジラがいるかどうか調べてきて……」と調べてもらっています。
――お母さまのほかにも怖がっていた方はいましたか?
火威:母だけです……。ただ、まだ先輩には見てもらってないので! ちょっと、どこかのタイミングで巻き込んで、クジラが怖いかどうかを見る「クジラタッチ企画」をしてみたいですね。
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