これはもはやカメラと呼ぶべきでは? ライカレンズ搭載スマホ『Xiaomi 14 Ultra』の実力を試してみた
『Xiaomi 14 Ultra』による作例集
ではいよいよ『Xiaomi 14 Ultra』で撮影した写真をご覧いただこう。まずはそれぞれのレンズの画角を知るため、超広角から望遠側へと順に撮影していった。
こちらが超広角。写真右下のウォーターマークに撮影時の設定が残るため、当時の記録を振り返りやすい。
メインカメラの23mm。右奥の黒や明るい外もしっかりと描けており、ダイナミックレンジの広さを感じる。
もっとも寄れる超望遠レンズでの撮影。ここまで寄れるならテレマクロのような撮り方もできそうだ。一台のスマホでこれだけ撮影幅をもてるのは、なんとも贅沢。
次は無段階可変絞りによる光芒表現をチェック。メインカメラは絞り値を変更することができるが、これをギュっと絞った状態で点光源を撮影すると……。
このような放射状の光芒を作り出せる。イルミネーション撮影ではデジカメ顔負けの美麗撮影が楽しめそうだ。
「ナイトモード」で撮影すると、同じ暗闇でもここまで明るくなった。ISOは4,000と非常に高いが、気になるノイズはあまり見られない。
次はポートレート撮影を試していこう。ポートレートはいかに被写体を際立たせるかがポイントだが、本機の「マスターレンズシステム」はレンズごとに異なるポートレート表現が用意されている。
左から順に、ドキュメンタリー、渦巻きボケ、ポートレート、ソフトフォーカスとなっている。右に向かうほどズームするようになっているが、実際に撮ると以下のように見える。
次は渦巻きボケ。渦巻きボケはオールドレンズに見られる独自のボケ感だが、それほどクセがあるようには見えない。普段使いできそうだ。
次はポートレート。背景はかなりとろけており、被写体がより際立つ。
最後はソフトフォーカス。いわゆる「紗がかかる」写真だが、これはこれで味としてアリな表現だろう。奥には玉ボケも見られる。
普段使いするならポートレートが画角的にも使いやすそうだが、いずれの写真もスマホらしいパンフォーカスな印象はない。人物を撮影するのが楽しくなるカメラ、もといスマホになりそうだ。
マクロ撮影もお任せで、指輪にここまで寄ることができた。超広角によるワイドマクロと望遠側を使ったテレマクロが使える。
120mmの望遠で撮影したが、前ボケや反射光のボケ方などはかなり自然。スマホをテーブルに置いて撮影したが、ここまでグラウンドに迫れるのはスマホの利点と言える。デジカメで同じ画角を取ろうとしたら、腰が大変そうだ。
ライカといえばアンダー寄りの写真ということで、ぐっと露出を下げて撮影。時間がない状況で適当に撮影したが、思ったより説得力のある絵になった気がする。なんとなしに撮影しても説得力があるというのも、良いレンズと良いカメラの条件だろう。