『Stranger Things VR』はキャラゲーにあらず ヴィラン視点での追体験と尖ったホラーは一見の価値アリ
2月23日、Meta Quest 3、Meta Quest 2、Meta Quest Pro向けのVRゲーム『Stranger Things VR』が発売された。本作はNetflixの人気SFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』を元にして制作されており、同ドラマの世界観をVRならではの没入感とともに体験することができる。
筆者は同ドラマの大ファンなので、その時点で『Stranger Things VR』に対する注目度は高かったのだが、同時にVRに関心を持つ立場としても本作はチェックしておきたいタイトルである。というのも、本作の開発を手掛けているのは初期VR作品の名作として名高い『Virtual Virtual Reality』や『The Under Presents』で知られるTender Clawsであり、本作は良質なVR体験を作り上げることに定評のあるスタジオの最新作でもあるのだ。
実際に本作をプレイした印象としては、まさにこうした期待に応えてくれるような良質なVR体験が詰まっており、原作ファンとしても新たな角度からその魅力を味わうことができる、(この手の作品にありがちな)いわゆる「ファンサービス」の領域を超えた仕上がりであると感じられた。
ここから先は作品の性質上、やや『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のネタバレを含むため、これから同作を視聴しようと考えているという方は注意してほしい。