連載:エンタメとテクノロジーの隙間から(第一回):iPhone 15
iPhone 15を『SXSW Sydney』に連れて行ったら、想像以上に大活躍してくれた話
2日目昼からはいよいよ『SXSW Sydney』本番。観客やセッションも多くなり、ブースも大盛況です。Intelのブースではeスポーツチームのミート&グリードが行われていたり、『Starfield』の制作環境に関するデモンストレーションが行われていたりと、ビジネス&ゲームの発展とCPU・GPUの発展が密接に関わっていることをアピールしているように感じました。
このシドニーで開催されたイベントやセッションは、のべ1200ほど。Netflixで大ヒットしたドラマシリーズ『ブラック・ミラー』を製作したチャーリー・ブルッカーやナオミ・ワッツ、ニコール・キッドマンなども出演。個人的に「これだけは絶対に外せない!」と思っていたのは、チャンス・ザ・ラッパーのキーノートでした。
長蛇の列ができたこの日のセッションで、チャンスは数多くの金言を残してくれました。ヒップホップの先人たちやカニエへの思い、シカゴという土地が持つ性質、創作をする若者へのアドバイス……。自分の胸に刻んでおきたいものばかりなのですが、一部だけここに書いておきましょう。
「私たちは、声なき人々の声に耳を傾け、それを認め、支持する。そして敗北のように感じられる状況に直面しても立ち上がる。なぜなら、ヒップホップは私たちをより強くし、より勇気を与え、より正しくあろうとする、抑圧された人たちにとっての『解放のツール』だから」
「私が思う人生の意味は『世界に影響を与える機会』だ。要するに『誰だって築くことも破壊することもできる』ということ」