『Marvel’s Spider-Man 2』プレビューレポート 自由&快適な移動はさらに進化、歯応えある戦闘は回避とパリィが鍵に
「スパイダーマン」シリーズの最新作として10月20日に発売されるPS5『Marvel’s Spider-Man 2』のプレビューイベントが、9月12日にアメリカ・ロサンゼルスで開催された。世界中からメディアが集う本イベントに、リアルサウンドテックも参加。本稿ではゲームプレイのインプレッションはもちろん、「スパイダーマン」シリーズの世界にこだわって演出された会場の様子も含めてレポートする。
会場はロサンゼルスのダウンタウンにある「Hudson Loft」。裏手の入口から入ると、そこには『Spider-Man 2』のロゴが。そのままリフトに乗って会場となるフロアに向かい、同じセッションに割り当てられた各国メディアが集合する受付へと向かった。
エントランスの横にあるスペースには巨大なスクリーンが設置され、反対側にはスパイダーマンの精巧な等身大スタチューも。見ただけでスパイダーマンスーツの質感が伝わってくるような出来栄えで、多くのメディアが撮影のためにスタチューの前を行き来していた。
その後、スクリーンを使ったブリーフィングでは15日の「State of Play」で公開されることになる映像をクリエイティブディレクターのBryan Intihar氏が披露。ゲームの概要を説明したうえで、集まった世界中のメディアに早速、ゲームプレイを促した。
そして、軽食の用意されたアミューズメントエリアを通り、撮影・録音禁止のゲームプレイエリアへ。プレイして真っ先に感じたのは、舞台となるニューヨークの街の広大さと美麗さだ。前作同様にウェブ・スイングを使用した軽快な移動をするのだが、PS5の表現力を活かして(巨大なテレビも力もあるとは思うが)レベルアップした迫力を感じさせる。また、空をグライドする新要素のウェブ・ウィングは、より自由度高く街中を飛び回ることも可能にしている。
ミッションをこなすなかでは、PS5コントローラー「DualSense」のアダプティブトリガーを活用したギミックも存在。スパイダーマンが繊細な動きを求められれば、プレイヤーも指を繊細にコントロールしなければならないという寸法だ。ちょっとしたギミックだが、プレイヤーがゲーム内の世界に没入するための手助けになっていると感じた。
ここでバトルについても触れたい。本作はピーター・パーカーとマイルズ・モラレスのダブル主人公となっており、バトルではいずれかを操作して敵と戦うことになる。それぞれ異なるスキルを保持し、スタイルの異なる戦い方を実現できるのだが、共通して感じたのはスキルの“出し渋り”をすると劣勢になりがちということ。もちろんタイミングを見て発動する必要はあるが、「もったいないな」と思っているうちに追い込まれる……なんてことも何度か経験した。
今回のゲームプレイは通常難易度の「AMAZING」でスタートしたのだが、敵はなかなかに固く、攻撃を受ければスパイダーマンといえどライフはごっそり持って行かれた。回避やパリィを適切に使うことが肝要で、もし難しいと感じたら難易度を下げてもいいだろう(筆者もストーリーを少しでも早く進めるために、途中で難易度を変更した)。逆に言えば、歯応えのある戦闘を求めるプレイヤーのニーズにも応える仕上がりとなっていると言える。
また、「スパイダーマン」シリーズで高く評価されてきたストーリーについて、筆者は限られた時間のなかでメインストーリーを重点的にプレイしたが、ピーターとマイルズのどちらも先が気になる状況の連続。街を守るという大義だけでなく、等身大の悩みに揺れ動く様子も、本作を構成する要素として取り上げられていくことになるだろう。
戦闘で試行錯誤を繰り返し、時には目の前のサブミッションをこなしたりしていたため、時間内でストーリーをプレイし尽くすことはできなかったが、快適な操作感とともにスパイダーマンで飛び回る体験は、ほかのタイトルでは得難いものだ。発売まであと約1か月。多くの冒険が待つニューヨークの街に、PS5とともに飛び込んでみてはいかがだろうか。
©2023 MARVEL
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