元テレ東P佐久間宣行、上出遼平、高橋弘樹……独立後の現在地 地上波の枠を超えて様々なプラットフォームで活躍
一般の人に声をかけ、家についていくことを承諾してもらい、その様子に密着する番組『家、ついて行ってイイですか?』。ハートフルなものもあれば、社会問題に切り込むようなシリアスな内容もあり、1人の人間のヒューマンドラマを垣間見えることで人気を集めている番組だ。その初期に、企画・演出を務めた高橋弘樹Pは、2023年新しい未来のテレビを謳うABEMAに転職。現在は、実業家・西村博之がメインキャストの『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』のプロデューサーを務めている。「ロジカルなひろゆきにロジカルが通じない場所で自給自足の旅をさせたらどうなるか」という実験的な要素も含む当番組では、報道番組やYouTubeなどでは見ることができないひろゆき氏の一面を垣間見ることができ、『家、ついて行ってイイですか?』のようなヒューマンドラマの側面も持ち合わせている。
さらに、本格的な経済やビジネスのスキルを学ぶ、ビジネス動画メディア『ReHacQ』もスタート。エンタメ、ビジネスといった多様なジャンルで、今後、どのような仕掛けをするのか、目が離せない存在だ。
YouTubeなどの映像サービスがインフラ化した今、誰もが映像クリエイターになれる時代になった。その一方、まだまだテレビの影響力が大きいことに気付かされることも多い。だからこそ、上述したような革命を起こすようなプロデューサーたちが生まれているのもまたテレビであるということに変わりはない。
それでも独立し、活躍の幅を広げるプロデューサーたちには、きっとなにか「テレビではできないことをやり遂げたい」という強い意志を持っているのではないかと想像してしまう。
テレビのほうが良い、動画配信サービスのほうが良いといった二元論的な考え方ではなく、一視聴者としても幅広いプラットフォームで打ち出されるエンタメを楽しみたいものだ。
「人間関係が破綻しても編集で対応できる」 ABEMA・高橋弘樹Pが語る『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』番組制作の裏側
長年、テレビ東京で映像ディレクターやプロデューサーを務めたあと、2023年3月にABEMAへ入社した高橋弘樹。 ABEMAに…