佐久間宣行による「nobrock tv」の魅力 芸人の本音を引き出すトーク、プロデュース力が光る

佐久間宣行による「nobrock tv」の魅力

 『ゴッドタン』『あちこちオードリー』など数多くのヒット番組を手がける、テレビプロデューサー佐久間宣行氏。ニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』のラジオパーソナリティとしても知られている。今年3月にテレビ東京を退社し、フリーランスになった。7月には自ら企画・出演・プロデュースをするYouTubeチャンネル「佐久間宣行のnobrock TV」を開設。コンセプトは「日本中のおもしろい人・企画を発掘する」。本稿では、佐久間氏の新たな挑戦「nobrock TV」の魅力に迫る。

 
 現在nobrock TVの中で一番再生されている動画は、「【ドッキリ検証】「オードリー春日 ドーピングドッキリ」。他の動画が20〜30万回程度に対し、160万回再生となっている。ドーピングドッキリは「オードリーの春日俊彰が実はドーピングをしていつものテンションになっていたら共演者はどういう反応をするのか」を検証する企画。テンションが上がらず、春日の持ちネタである「トゥース」がなかなか「降りてこない」。いつも通り行うため、怪しい薬を飲んだり、ビンタされたり、最終的にはドーピングを打って暴走してしまう。とにかく春日の演技力が光る動画だ。テレビ東京『あちこちオードリー』では、漫才師ではなく、作ってもらったネタをただ受け取る「ネタ受取師」だと物申されることもあった春日。ただ、ネタは書かないけれど、与えられた役割は人の想像を越えたクオリティを出す。春日に最も合った役割をぶつける佐久間氏のプロデュース力が冴え渡った企画だろう。

 
 また、佐久間氏が手がけるnobrock TVだからこそ出来る企画が、芸人・タレントと佐久間氏の2ショットトーク。劇団ひとり、麒麟川島明、若槻千夏、千原ジュニア、アルコ&ピースなど錚々たるメンバーが揃う。「一番ウケた瞬間は?」「M1グランプリの裏側」「ハマらなかったMC」など普段は聞けない本音のトークを聞くことができる。

 この2ショットトークは佐久間氏だからこそ成し遂げられている要素がてんこ盛り。まず、番組を通して関係性を築いてきた佐久間氏だからこその距離感の近さが魅力だろう。「この前これが面白かったんだけど」「あの時どうだったの?」という話をナチュラルに切り込んでいる。そもそもラジオをやっていることが影響しているのか、佐久間氏のトーク技術はかなり高い。ユーモアを織り交ぜつつも話がだれる瞬間がなく、表現も的確。動画を2倍速や10秒送りで見るのはいかがなものかという議論が近年巻き起こっているが、佐久間氏の動画は飛ばしたくなる瞬間が訪れない。常に密度の濃さを維持し続けている。



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