韓国ガールズグループオーディション『R U Next?』、グローバル投票で日本人が暫定1位に! これまでのハイライトを振り返る

『R U Next?』ハイライトを振り返る

 HYBEとCJ ENMの合同レーベル「BELIFT LAB」による、次世代グローバルガールズグループの最終メンバーを決めるデビューサバイバル番組『R U Next?(アーユーネクスト)』で、日本人参加者が健闘を見せている。第1話から第5話の“前編”が完結し、今夜8時50分から放送の第6話からはデビューメンバーを決めるため、18人中12人が全5話のうちに脱落し、これまで以上にハイレベルで熾烈な戦いとなっていく“後編”がスタートしていく。

 『R U Next?』はデビューを夢見る参加者22名が「TRYOUT」「DEATH MATCH」「ALL ROUNDERS」「THE SPECIALISTS」「CONCEPT GAME」「IMAGE TRAINING」「FINISH LINE」計7つのラウンドコンテストを経て、自分の潜在力とスター性を証明していく。MCは少女時代のスヨン、コーチはKARAのパク・ギュリ、2AMのチョ・グォン、元Wanna Oneのキム・ジェファン、シンガーソングライターのイ・ヒョン、ダンサーのアイキが務めている。

 このコーチ陣や審査員による評価に加えて、グローバルファンコミュニティプラットフォーム「Weverse」とモバイル金融アプリ「toss」で行われる視聴者によるグローバル投票が毎日行われ、1人につき1アカウントからの投票で合算された結果がプログラムに反映されていく。各ラウンドコンテストごとに登場する、LE SSERAFIM、ENHYPEN、SEVENTEENといったHYBEアーティストのゲスト出演も要チェックだ。

 最初のラウンド「TRY OUT」は、事前のレベル分け順位によって組まれた3人組(1組のみ4人組)グループ7組が課題曲を披露し、グループ内でHIGH・MIDDLE・LOWと3つのレベルに振り分けられるバトル。同じチームメイトとしてひとつのパフォーマンスを作り上げなければいけないが、同時にメンバー内でも争わなければいけないというサバイバル番組では定番の葛藤があるステージだ。一方で、各チームごとに個人のレベルのバラつきがあるため、レベル別にメンバーを均等にシャッフルするには良い方法かもしれない。

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 参加者が過ごす広い宿舎には、練習場からレクリエーションまでさまざまな設備がありとても豪勢だが、上述したレベルごとに部屋のランクが分けられるという斬新なシステムも取り入れられた。HIGHは広く大きなベッドのある部屋なのに対してLOWは狭い部屋に押し込められた2段ベッドという、レベルによって差別化されているというシビアな点は、韓国のサバイバル番組らしい扱いだ。

 第1ラウンドでは、ITZY「DALLA DALLA」をエネルギッシュにパフォーマンスしたイロハ・へウォン・ジウォンのチームが「スウパ(コーチのアイキが出演していた、韓国で爆発的な人気を得た女性ダンサーサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER」のこと)を観ているみたい」という高い評価を受け、最もランク決めに時間を要した。そして3歳からダンスを始めたという日本人メンバーのイロハが満場一致でHIGHに選ばれた。

 一方、LE SSERAFIMのデビューメンバー候補だった事で知られているルカはフウナ・ハスルと共にApink「Dumhduram」をパフォーマンス。ミスなくこなしHIGHになったものの、KARAのギュリからは「ダンスも歌も上手いけど、前へ進むためにはもうひとつが足りないと思う」と既にスキル的にはある程度のレベルに達している参加者ならではのアドバイスを受けていた。

 事前評価で1位のジミン、2位のユナ、4位のミンジュという好評価の3人によるmissA「Bad Girl Good Girl」をパフォーマンスしたユニットでは、1位と2位で激しく牽制し合う場面も見られたが、「最強の練習生」と呼ばれた1位のジミンが声が裏返るという、一瞬のミスでLOWになるという波乱の展開もあった。

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 第2ラウンドの「DEATH MATCH」は、ラウンド1の結果で振り分けられた3つのチームを各チーム内の1位・2位であるユナ/イロハ・ミンジュ/モカ・ジミン/モアによるドラフト方式で2つに分けて合計6つのチームを結成。LE SSERAFIM「FEARLESS」NewJeans「Attention」ENHYPEN「Given-Taken」の3曲を2つのチームが共同チームとしてパフォーマンスし、ひとつのパフォーマンス内で2つのチームが競うと同時に、個人の点数もつけられていく。

 全体のパフォーマンスのクオリティが成績に関わってくるとなると、ドラフトでメンバーを選ぶ際には一緒にパフォーマンスをする人選も重要になってくる。また、自分達がやりたい曲を選ぶというだけではなく、評価の高いチームと組むと自分のチームが不利になることも意識しなければならない。加えて、今回からは点数によって脱落が決定する個人戦の要素も。全体のレベルを上げながらもグループの中で自分がいかにアピールするかという、より神経戦的な要素を持つ戦いとなった。

 LE SSERAFIM「FEARLESS」のパフォーマンスでは、「本当にアイドルになりたいのか?」とまでプロ意識に関することを厳しく指摘されていたウォンヒが「どうしても目がいってしまう理由がわかった」とのコメントを得た。短期間で成長し、自らの魅力をアピールすることに成功したのだ。

 一方、チームメイトを自ら選ぶ立場であったミンジュは、パート割決め時に他のメンバーにおされて主張ができず、自身の魅力を発揮できないステージに。「自分に有利なパートを手にする事も重要」とアドバイスを受けるメンバーがいたのもこのラウンドならでは。「キリングパート(曲の中で強烈な印象のパート)」を得てそれに応えるパフォーマンスを披露したへウォンは最高点を獲得するなどパート分けにて功を奏すメンバーもいた。

 NewJeans「Attention」では「教科書のようでした。この曲がぴったりと似合っていて、完璧な選曲でした。本当に優等生のような感じがしました」とコメントを受けたジョンウンがHIGH Aチームのなかで最高点である603点を獲得した。しかしそれを上回る626点という点数を叩き出したのがシャネル。「各ユニットごとよりも全体で練習する時間が長く、お互いフィードバックもしながら1つのチームのように練習をしてきました」「一緒に練習やモニタリングをしながらしっかりしたチームだと思いましたし、勝つためには一生懸命頑張らなきゃと思いました。そのおかげで私たちも成長したと思います」と、お互いが切磋琢磨し合う事で成長できた喜びを讃えあっていた。

 ENHYPEN「Given–Taken」の対決では、3曲の中で唯一の男子グループによる課題曲ということもあり、表現の仕方に苦労する姿にコーチ陣から辛辣なコメントが飛ぶ場面も。フィードバックを得て中性的なイメージでまとめたLOW Aチームと、原曲のイメージをよりフェミニンなイメージに再解釈したHIGH Bチームが幻想的なステージを繰り広げた。

 HIGH Bチームのステージでは、本番途中でステージ上に落ちてしまった他のメンバーのアクセサリーにイロハが足を取られ転倒してしまうというアクシデントもあったが、すぐ冷静に立て直したことでむしろ評価に繋がるという新たな視点も加わった。それもあってか、5点差でHIGH Bが勝利しアクシデントがありながらの僅差の勝利に喜びの涙を見せた。

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