『クッキーラン:冒険の塔』CBTレポート かわいらしい世界観で楽しめる、多彩なアクションと“編成の妙”

Yostar&Devsistersより2025年春にリリース予定の「クッキーラン」シリーズ最新作『クッキーラン:冒険の塔』。本作は、魔法で満ちた不思議な世界を舞台に、個性豊かな“クッキーたち”による冒険が楽しめる、スマートフォン向け3Dアクションゲームだ。
本稿では、正式リリースに先駆けて実施されたクローズドβテストに参加したなかで明らかになった、本作の魅力についてお届けする。
ワクワク&ギミックに満ちた見下ろし型3Dアクション
本作の主人公である「勇敢なクッキー」は、魔女のオーブンから抜け出してきた道すがら、「シュガースター」という妖精と出会うことに。

「シュガースター」に導かれるなかで、魔法に満ちた塔「パンケーキタワー」の存在が語られるも、塔の奥には平和を揺るがす“オーブンの脅威”が迫っているという。
その脅威を退けられるのは「だれよりも輝くハートを持ったクッキー」のみ。そのことを知った「勇敢なクッキー」は、自身が選ばれし者であるかは定かではないながらも、「パンケーキタワー」に平和を取り戻すべく冒険に繰り出していく――というのが物語の大筋だ。

「パンケーキタワー」は、各階層によってさまざまな光景を見せてくれる不思議な場所。豊かな自然が広がる「にっこりゼリーの森」や、まるで西部劇の舞台のような「ピーナッツ風の荒野」など、いい意味で“塔”というイメージからはかけ離れた新鮮な感動をプレイヤーにもたらしてくれる。
各階層には15個程度のステージが用意されている。各ステージは基本的に一本道の構成であり、ゴールに到達することでクリア。次のステージに挑戦可能となる。

本作は見下ろし型の3Dアクションゲームとなっていて、移動操作は画面左下のバーチャルパッド、攻撃や回避、スキル発動などは画面右下のボタンで行う方式。
各ステージには襲い来る敵はもちろん、さまざまなギミックがプレイヤーを待ち受ける。乗るとダメージを受けるトゲ床や、動く足場、どこかに隠されたスイッチを踏むことで通行可能になる柵、風を発生させる花、転がってくるオーク樽など、それぞれの特性を見極めて柔軟に対処しよう。

ステージ外に転落してもすぐにミスにはならず、少量のダメージを受けたうえで転落直前の位置に戻されるだけなので、根気よく挑戦すれば自ずと道は開けるだろう。
またステージのボリュームや形式にもバリエーションがあり、2分ほどの短いものから4分ほどはかかる長めのもの、閉所で多数の敵が襲ってくる戦闘がメインのものなど、メリハリがあって飽きがこない。

全体的な難易度についてはクッキーの育成度合にも依存するところだが、ふだんアクションゲームをあまり遊ばないという人にも十分おすすめできる塩梅だ。優しげな世界観も相まって、お子さんと一緒にプレイするのにもうってつけだろう。
一方で、ステージ各所に配置された収集要素である“くまゼリー”をすべて集めようと思うと、なかなかに頭をひねらなければならないことも。あえて来た道を引き返したり、巧妙に地形に紛れた隠しルートを通ったりする必要があるなど、ステージ探索にやりがいをもたらしてくれる。

クッキーの枠を軽々飛び越える多彩なアクション
親しみやすいアクションゲームである本作に、深い奥行きを与えてくれているのが、個性豊かなクッキーたちの存在だ。
味にもとづいたさまざまな姿や性格のクッキーたちが登場。攻撃方法ごとに、斬撃・打撃・魔法・射撃・支援の全5タイプで分類されている。
クッキーたちは固有スキルが使用可能。たとえば「クリームソーダ味クッキー」なら氷剣で前方を3回まで薙ぎ払うことができたり、「ライ麦味クッキー」なら二丁拳銃を直線上に連射できたりと、使用感がまったく異なるのも大きな魅力。

「レモンゼスト味クッキー」や「麻辣味クッキー」など一応は味の想像がつくものから、果ては「筋肉味クッキー」や「魔導士味クッキー」といった振り切ったネーミングの者もおり、クッキーの枠に留まらない多彩なアクションが楽しめるのはうれしいところだ。
メインコンテンツのストーリーモードでは、各ステージごとに3体のクッキーを編成して任意に切り替えながらプレイできるうえ、本作には複数のマルチプレイコンテンツも用意されているので、効率的な攻略のためにはクッキーどうしの相性を加味したパーティ編成が重要となる。

とくに最大4人のプレイヤーでボス敵に挑む「レイド」では、ボスに“おすすめ属性”が設定されていることがある。
クッキーたちには火・水・地・風・光・闇の6属性があり、さらに属性付与が得意なエレメンター、火力の高いアタッカー、支援系のサポーターという3種のロールが割り当てられているので、属性選びや各プレイヤーでの役割分担の必要性も。

多種多様なクッキーたちを育成する意義を生むという点でも、単体では見劣りするクッキーに思わぬ活躍の機会を生む可能性をはらんでいるという点でも、見逃せない要素となっている。
総じて、シリーズの特色といえる毒気を廃したファンタジー感満載の世界観を好む人や、スマホで手軽にプレイできるアクションゲームを求める人などに広くおすすめできる印象の本作。
ステージ攻略においては、落下の恐れがある箇所や押し戻されるダメージトラップが存外多く、バーチャルパッドが苦手な筆者としては難易度が高く感じるシーンも多かったが、慣れている人なら適度な歯ごたえと感じられるかもしれない。
グラフィックやカットシーンのクオリティもさすがはグローバルで愛される人気シリーズといった入魂の仕上がりなので、ひと目で世界観に心惹かれた人はぜひ一度プレイしてみてはいかがだろうか。
Yostarより配信予定『クッキーラン:冒険の塔』がCBTを開催予定! リアルサウンドテック読者向け参加枠への応募は2月16日まで
Yostarより配信予定の「クッキーラン」シリーズ最新作『クッキーラン:冒険の塔』が、事前登録者数5万人を突破した。