トップYouTuberはなぜ引っ越しを繰り返すのか? ヒカルやはじめしゃちょーの事例から考える
ヒカルのほかに、同じくトップYouTuberのはじめしゃちょーも、引っ越しが多いことで知られている。いまではトップYouTuberのなかでも屈指の豪邸に暮らす彼だが、2014年に引っ越した部屋は一般的な大学生が暮らしそうなシンプルな部屋だった。
「1人暮らしを始めるときは、家電・家具つきの部屋を選んだほうが金銭的に楽になると思います」と、節約のために家具がある部屋を選んだという。
それから7年後、はじめしゃちょーは動画「3億円の豪邸を買いました!」を投稿。約3億円の広大な庭付きの持ち家を、28歳の若さで購入したことを公表した。
動画では、周囲を高いコンクリート塀で囲まれ、上階にはビアガーデンがある大豪邸が映し出されていた。「家というよりイメージ的には会社」「YouTuberで庭を持っているでかさやばいと思うんですよ」と語っており、完全プライベート用というよりは動画撮影など、仕事のしやすさも考慮して購入したと推測できる。
はじめしゃちょーは、静岡にある3億円の豪邸のほかに、東京にも部屋を借りている。2022年8月に投稿された「【ご報告】引っ越しました。」では六本木に借りていた家賃120万円の家から、別の部屋に引っ越しをしたことを報告。
「契約期間が満了したことが引っ越しした理由」と語っており、追い出されたり、身の危険を感じたりしたわけではないとわかった。ただ、引越し後に住んでいる部屋の間取りや家賃は動画内で公開していないことから、住所特定などのリスクを考慮していると推測できる。
ヒカルやはじめしゃちょーの動画から、住所が特定されやすいことがトップYouTuberの引っ越しが多い主な理由なのだと考えられる。また、規模の大きい企画動画が撮影しやすい、節税対策になるなども引っ越しの理由だと考察する。
実際、引越しとはやや別枠だが、スカイピースは1億円の大型スタジオを購入したり、すしらーめん《りく》は巨大倉庫を借りたりするなど、実験を含む大型企画を実行しやすくするために施設拡充をはかるYouTuberもいる。私利私欲を満たすためだけに、大きな家に引越すわけではなく、戦略な側面が大きく絡んでいる場合も多いのだ。
複雑な事情が絡んでいることが多い、トップYouTuberの引っ越し動画。多くの人が羨む豪華な暮らしのなかで、特有のリスクを抱えて生活していることを理解して、彼らの動画を視聴してみてほしい。
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