都会を離れ、山を購入 元フォトグラファーがゼロから始めた山暮らしがYouTubeで人気

 都会生活から一転し、山を購入して山暮らしをする男性のYouTubeがおもしろいので、今回紹介したい。チャンネル名は「Markの山暮らし日記」で、チャンネル登録者数は4.93万人を誇る。彼のコンテンツのおもしろさはどこにあるのか、紐解いていきたい。

 概要欄によると、「Markの山暮らし日記」ことMark氏は、元々フォトグラファー。写真撮影のスタジオを経営しており、20年間東京都千代田区のマンションで都会暮らしをしていた。しかし、ある日思い立ってマンションを売り、愛媛県にある敷地5万6,000坪(東京ドーム約4個分)の山を購入した。「いつか山に住みたい」という思いがあったようで、釘1本も打てなかった素人の彼が山暮らしをし、自身で家を建てているのだから、行動力の高さに敬服する。

 チャンネル名のとおり、当チャンネルでは彼の山暮らしの様子を動画で投稿する。山から採ったふきのとうやしいたけを天ぷらにしたり、ログガレージに電気工事をしたりと、YouTubeのよさを活かし、山ならではの暮らしを垣間見ることができる。

 Markの山暮らし日記は、なぜチャンネル登録者数約5万人という人気を誇るのか。コメント欄やSNSを見てみると「普段の日常生活では体験できない、山での生活を動画で味わえる」という理由で、当チャンネルを視聴している視聴者が多いように見える。山で自給自足し、ヤギに餌をやりながら共に暮らす様子は、決して日常生活では味わえない特別な世界だ。また、前述のとおりいきなり山暮らしを始めて、精力的に活動する様子を動画で投稿していることから、彼から活力をもらっている視聴者が多い印象を受けた。彼の山作業を労うコメントも多く、純粋に山暮らしを楽しむ視聴者が多いようだ。

 また、YouTubeのコメント欄を見てみると木の伐採や草刈り、電気工具の取り扱い方に詳しい方が多く、同じような環境で生活する視聴者が当チャンネルを見に来ているようだ。「電気工事は電工ナイフがあると便利です」「傾斜地でのチェーンソーの作業は、専用のズボンを穿いてください」といった、視聴者自身の経験を活かしたコメントが見られる。動画と似たような経験をした視聴者が、自身の体験談を語るコメントも多く、投稿者も参考にしているようだ。

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