溢れ出るオリジナリティが周囲を凌駕する にじさんじ・葉山舞鈴の“世界の捉え方”
ゲームに集中しきってしまうプレイスタイルも相まってか、ゲーム内の用語や言い回しが移ってしまい、見ているリスナーを置いてけぼりにしてしまうようなワードを連発するところも葉山の配信の醍醐味となっている。あまりにゲームに熱中してしまうがゆえに、時に感情をむき出しにすることもしばしば。
そのワードチョイス・言語感覚・捉え方は一風変わっており、葉山自身どこかトボけたムードを漂わせていることもあってか、多人数コラボでも同僚やリスナーを置いてけぼりにしてしまい、「葉山語」「葉山ワールド」と呼ばれる独自の世界観を築いている。
たとえば、にじさんじの事務所で月ノ美兎と初めて会った際、第一声で「トイレに行きませんか? トイレの話をしましょう!」と話しかけたというエピソードがある。この際、葉山も周りの空気が変わったことを察したが、「トイレに居続けると何秒で電気が消えるのか興味あるって話しかけた」「そういう話をしてもちゃんと聞いてくれる人っているんだと思った」と振り返っている。
また、舞元啓介、アルス・アルマル、でびでび・でびるらとコラボ配信をしようとした際、「時間になってゲームをしようとしたら、関係ないゲームと見間違っていた」ため、ゲームを準備するのを怠ってしまい、予定していた配信時間から大幅に遅れて配信がスタート。
コラボ相手の面々は優しい対応をしていたのだが、ダウンロードが終わらないなかで雑談を始めたこともあり、状況が状況であるためコラボ相手の温度感も分からず、焦りからしどろもどろに話してしまうといったことも。
葉山自身がテキトーにしゃべってボケたものもあれば、あまりに緊張したせいで口が滑ったものもある。「ちゃんとしゃべる」ことからいかにズレていくか、いやズレてしまっていくかが彼女の面白さであり、コラボ相手・同僚・リスナーを困惑と驚きの「葉山ワールド」に導いていくのだ。