伊東ライフが産んだ最高傑作? にじさんじ・愛園愛美が放つ"キュートでセンシティブ"な魅力
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ2年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。
元1期生がデビュー5周年を迎え、彼らを筆頭に現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さで今後も大きな影響を与えるだろう。
今後しばらくのあいだ紹介していく30~40名のメンバーは、にじさんじ始動から2年目にあたる2019年2月8日以降にデビューしたメンバーだ。現在のにじさんじのなかでも主軸を担う、重要メンバーが揃っている世代でもある。
今回は愛園愛美について記していきたい。彼女は2019年4月2日にTwitterで初のツイートを投稿し、4月6日に初動画を投稿、翌日4月7日にYouTubeで初配信をして無事にデビューを果たした。
ウェーブのかかったロングヘアーと丸っこくとろんとした目・瞳、一目でエロスを感じさせるグラマラスでダイナマイトなボディに、ピンク色を活かしたキュートさをも兼ね備えたビジュアルは、その後にデビューしたメンバーと見比べても突出したインパクトを放ち、3Dライブなどでひとたびステージに立てばパっと華やいで見えるほど。
伊東ライフ先生がついにVの者を..!
— Mika Pikazo (@MikaPikaZo) April 2, 2019
誤字!!!伊東ライフ先生です!!!!!!!!!!!!!嗜好の違いから今まであまり拝読したことがなかったのですが、これを機にチャレンジしてみようと思います。
— アンジュ・カトリーナ⚖️本日22時🦖 (@Ange_Katrina_) April 2, 2019
愛園がデビューした際、彼女はとあることが理由で注目を集め、シーンを賑わすことになっている。愛園のビジュアルを手掛けたのが、当時成人向け専門のイラストレーターとして有名であった伊東ライフだったからである。成人向け同人誌などで活躍している人物を起用するという「まさか」の采配だった。
愛美の熱いバーチャルライバー活動!愛活!はじまります!フフッヒ
— 愛園 愛美💕 (@manami_aizono) April 2, 2019
あれーーーーーっっ!!あれーーーーーーーーっっ!!!なにこれ右のピンク髪の子めっちゃ可愛い~~~~~~~~~ッッッ♥♥♥♥愛園愛美ちゃんって言うのか~~~~~~へぇ~~~~~~~~キャラデザイン誰だろーーーーーッッッ https://t.co/1sYqMDfQKs
— 伊東ライフ (@itolife) April 2, 2019
Twitterで当時のツイートを調べてみると、絵のタッチや描いた人物の嗜好性が全面に押し出されていることですぐに「伊東ライフだ」と気づき、当時のファンから驚きの声が挙がっていたのが伝わってくる。
とはいえ「デビュー前から自分の預かり知らぬところでセクシャルな視線が絡んでくる」というのは、男女問わずに嫌であるはず。愛園に対しては活動をスタートする前から、これまで伊東ライフが描いてきた作品性……いわゆる「おねショタ」的なニュアンスが広まるのではないか?といった心配の声もみられ、伊東ライフの影響力がいかに強かったかも理解できる。
愛園愛美が驚異的であったのは、エロティックでセクシャルな部分にオープンであったこと。その後の配信活動において、伊東ライフが「あの娘なんとかしなさいよ」と止めに入るほど、下ネタや卑猥な話題にも強いタイプだったのだ。
彼女は2019年4月6日に初の動画として自己紹介動画を投稿しているが、その内容があまりにも「そっち」のテイストに仕上がっているのをみれば、彼女自身にもある程度造詣があることが伝わってくるだろう。
ママ〜〜〜産んでくれてありがとう〜〜︎💕︎💕しゅきしゅき〜〜︎💕︎💕 https://t.co/Vk7zWxmruY
— 愛園 愛美💕 (@manami_aizono) April 2, 2019
事実、その後の配信でも「デビューした当時、収益化が決まるまでは下ネタを言うのを抑えていた」「下ネタは呼吸」「センシティブは"キャラ"じゃないの」とハッキリと語っている。下ネタを喋っていい企画配信などでは躊躇なく下ネタを発する側であり、4年以上経過した現在ではひとつの話題として下ネタをあげることも多い。
2020年3月30日に白雪巴と行なった配信タイトルは「理想の・好きな・体験した導入シチュエーション」リスナーから募集していたシチュエーションについて語り合っていくといった内容なのだが、2人が口を揃えて「生々しい話題が揃った」というリスナーからの投稿。実際どのようなトークとなったかは、ぜひ配信をご覧いただきたい。
2019年9月21日には自身が手がけた伊東ライフと初コラボを果たす。
ここでは「デビューするまでのオーディションとは?」「どうしてVTuberのビジュアルを描くことになったのか?」といったデビュー以前・直後までの2人の心境・実際の流れまでをかなり詳細に話している。伊東ライフも「友人とも『中の人の心が強くないとダメじゃないか?』なんてことを話していた」と口にしている。
その他にもリスナーからの質問に答えつつ、犬山たまき、ケースワベ、藤ますといったシーンの著名人も多くコメントしており、まだVTuberシーンがふわっとしたムードに包まれていたころの温度感がこの配信から感じることができる。
いまではすっかりVTuberを活動の軸としている伊東ライフだが、そもそもVTuber本人とビジュアルを描いたイラストレーターとして配信を通じてコラボをおこなうという関係性はかなり珍しく、彼女ら2人だけの唯一無二の関係性だ。