にじさんじ・白雪巴が大切に育てた、一人ひとりのリスナーとの信頼関係

にじさんじ・白雪巴とリスナーとの信頼関係

 2022年1月22日と23日の2日間に渡って開催されるライブイベント『にじさんじ 4th Anniversary LIVE 「FANTASIA」』。にじさんじに所属するバーチャルタレント男女16名が出演するライブイベントがぴあアリーナMMで開催予定で、同事務所にとっては2022年が始まっていきなりの大型イベントとなる。

 イベント出演者にスポットをあてて執筆してきた本連載では、これまで夜見れな、夢追翔とピックアップしてきた。今回は、凛とした外見・声の艶やかさとともに懐の深い理解力で男女のリスナーに愛される白雪巴について書いていこう。

 彼女のデビューは2019年11月28日。不破湊、グウェル・オス・ガールを同期としてデビューを果たす。前述の2人とは同期ユニット「夜王国(ナイトキングダム)」を結成している。にじさんじの女性ライバーのなかではもっとも身長が高く、垂れ目と細い眉に陰影が強くかかった目元、編み込んだ長い黒髪を右肩から垂らし、深緑の長袖ニット、黒のコルセットとロングスカートに抜群のスタイル。温かみあるなめらかな声色で柔和な雰囲気を漂わせる彼女は、それまでのにじさんじには居なかった「お姉さん」らしいムードを持っていた。

 大人なムードを漂わせる彼女のゲーム配信では、『バイオハザード』シリーズを始めとし、『例外配達』『夜、灯す』『Cry of Fear』『Dark Deception』『LITTLE NIGHTMARES -リトルナイトメア-』『OUTLAST』シリーズといったホラーゲーム/鬱ゲームを積極的にプレイしている。ゲームは上手くないと謙遜しつつも、ストーリーをしっかりと読み込み、リスナーとの会話や解説をソツなくこなしながら進めていくスタイルだ。

 にじさんじに入る前にはゲーム配信者のガッチマンをずっと見てきたファンであり、他にもレトルト、キヨなどのゲーム配信者をきっかけにしてホラーゲームを好きになったとも語っている。

 自分が納得できるまで長時間のゲーム配信をすることも厭わず、『Detroit: Become Human』では連日に渡ってプレイを配信し、ストーリーの結末に泣きつつも「もう一回途中からやり直していい?」と展開に納得できずに再度のプレイをリスナーに提案。セーブポイントから何度となくプレイを重ね、結果11時間以上に渡ってプレイしていた。

#1【Detroit: Become Human】自分の選択を信じて完全初見プレイ【白雪 巴/にじさんじ】

 『マリオカート8DX』『スプラトゥーン2』『Pokemon UNITE』『雀魂』などを使ったにじさんじ内でのゲーム大会が数多く開催されるなかで、ゲームスキルを上げようと連日配信を行う彼女の姿は、エンタメとして配信を盛り上げようというだけではなく、「他人に負けたくない」「もっと上手くプレイできる」という気質を強く感じさせてくれた。一度こだわり出したら、納得 するまで追求していくのが彼女なのだ。

 同僚である不破とグウェルとは配信内外での交流もあり、気兼ねなく攻めっ気を全面に出してぶつかれる間柄で、ゲーム上手な不破に何度となく挑んでいく白雪巴と、それを見守るグウェルという構図は、彼ら、夜王国を知るファンならご存知だろう。穏やかな外見や声色とは裏腹に、その気質は強気かつ妥協知らず。「白雪殿は成長コンテンツ」とグウェルが冗談めかして口にしているが、その言葉もあながち間違いではないのだ。

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