むくえなちっく。の転機はスカイピースとのコラボ 大躍進の2022年を振り返る

むくえなちっく。大躍進の2022年を振り返る

ーー5年長く続けてる中で、意外と大変だったことはありますか?

えなぴ:大変という感覚はなかったのですが、ちょうど高校を卒業したタイミングが1人苦しかった時期でもあります。当時は新しいことができてなくて高校を卒業したら“高校生”という肩書きもなくなりますし「このままどんどん人気なくなっちゃうかも」みたいな漠然とした不安がありました。ちょうど「自分たちだけしかないものを見つけなきゃ」と考えていたタイミングだったので、YouTubeでどうやったら新しい人に見てもらえるんだろうと考えていました。

ーーでもむくえなのコンテンツ自体はいい意味で昔から変わっていないですよね。

むく:コロナの時代になってから、YouTubeでの流行りが変わっていったんです。それはめちゃくちゃ作り込んだ企画というよりかは、それと並行してただ雑談しているだけの動画といったライフスタイルを見せるものも、みんなに見てもらえるようなコンテンツになっていって。むくえなは以前からそういった方向性の動画を上げていたので、自然と自分たちが話して、食べている動画がみんなに見てもらいやすくなったのはあります。

えなぴ:元々自分たちがなにをしても見てもらえるようになりたいという思いは、ずっとあったんです。自分たち自身が面白いと思ってもらえる人になりたくて。 なので昔からそういうスタイルは変わってないんですけど、見てもらえるように、考える力がついたのかな。やっていることは変わらなくても、サムネや何を食べるかとかそういうところがだんだんわかっていった感じもありますね。

ーー時代がむくえなさんに追いついた感じがあります。

えなぴ:それファンの子にコメントで1回言われたことあるんですよ(笑)。 でも追いついたというよりかは、ラッキーぐらいの感覚なんですけど。そういう流行が来て、追い風になったのはたしかにありますね。

ーー2022年はいろいろなコラボが活発な年でしたが、それ以前はあまりコラボはなかったですよね?

えなぴ:ほとんどないね、年1回やるかやらないかといったところで。

むく:それまで自分たちから「コラボをしてください」と依頼したことがなかったんです。自分たちにも自信がなくて、ずっとお誘いいただいたものに参加するだけだったので。そこで、2022年に「いろいろな人とコラボをする」という目標を決めて、そこからありがたいことにいろいろな方と交流することができるようになりました。

むく

ーーやはり転機はスカイピースさんですか?

えなぴ:本当にそうですね。そこから始まっていろいろな人に声をかけてもらえるようになりました。そのあと続いてヘラヘラさんやコムドットさんにも同じようにお誘いいただいて、いろんな企画に呼んでもらえたりしたのも大きかったなと思います。やっぱりそれまでは他のYouTuberさんも、関わりづらかったと思うんです。むくえなは、2人だけの世界観が強いので、コラボ向きじゃないと思われていた節もあるんじゃないかと思っていて、そのイメージを払拭してくれたことで、世界が広がった気がします。多分YouTuberさんだけでなく、視聴者も「同じような扱いをして大丈夫なんだ」と思ったんじゃないかな。

ーーコラボをしていくなかで、YouTubeへの向き合い方に変化はありましたか?

えなぴ:大まかには変わってないですね。むくえなで例えば「100万円を使ってすごい企画をしよう!」といったことはしないですけど、コラボでいろんな経験をさせてもらってるからこそ、2人のYouTubeでは、よりしょうもないことしたくなっているんです。

むく:そうだね(笑)。

えなぴ:どれだけ自分たちだけの空間でふざけられるかみたいなことは考えていて、コラボを通して見てくれるようになった人も多くて、元々自分たちを知らない人たちが動画を見ることを考えたときに、発言や編集の仕方といった部分で、少なからず意識は変わっていると思います。

むく:確かによそでやってることが“YouTuberっぽい”から、逆に全然“YouTuberっぽくない”ことをやろうという意識はあるかも。

えなぴ:でもコラボも楽しいんだよね。ほかのYouTuberさんの企画で、それこそヌルヌル階段とか、自分たちではできないからこそ、呼んでもらったときに、普通に楽しんじゃって(笑)。そういうギャップが生まれるのも私は好きで、視聴者にもいろいろなむくえなが見れるのは面白いんじゃないかと思っています。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる