おかずクラブ・ゆいP、36kg減ダイエット成功のカギは『FF14』だった? 「生まれて初めて食べるのを忘れた」

ゆいP、ダイエット成功のカギは『FF14』?

 ゲーム好きの著名人・文化人にインタビューし、ゲーム遍歴や、ゲームから受けた影響などを聞く連載“あの人のゲームヒストリー”。今回話を聞いたのは、お笑いコンビ・おかずクラブのゆいPだ。

 コンビでの活動の傍ら、2019年8月からは主にゲーム配信を行う個人のYouTubeチャンネル「ゆいPチャンネル」を始動。初期の頃こそ、恋愛、ホラー、謎解き、シミュレーション、パーティーゲームなど、様々なジャンルのタイトルをプレイしていたものの、最近では『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の配信を主に行っている。

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 ゆいPが『FF14』に熱中したきっかけは何で、また、どんなところに面白さを見出しているのだろうか。今回、これまでのゲーム遍歴とともに聞いてみた。

最初にハマったのは『ポポロクロイス物語』

――まずは、ゆいPさんのゲーム遍歴から教えてください。

ゆいP:初めてゲームに触れたのは、小学生の頃でした。ゲームボーイの『星のカービィ』や『スーパーマリオランド3 ワリオランド』、初代『ポケットモンスター』などでよく遊んでいましたね。一番ハマったタイトルは、中学生くらいの時にプレイした『ポポロクロイス物語』。プレイステーションを買ってもらって初めて遊んだゲームで、とにかくストーリーがよくて、めちゃめちゃ面白かった。それから『ポポロクロイス』シリーズが大好きになり、続編の『ポポローグ』『ポポロクロイス物語II』もやりました。

――『ポポロクロイス』シリーズのどんなところに魅力を感じていましたか?

ゆいP:まず絵が可愛いんです。ソフトのパッケージイラストも神秘的で、「どんなお話なんだろう?」と興味をそそられました。あと『ポポローグ』では、『料理の鉄人』のパロディーみたいな場面があったりして、小ネタが効いてて楽しかった記憶があります。

――お子さんのころは、『ポポロクロイス』のようなRPGやアクションゲームが好きだったんですね。

ゆいP:そうですね。どちらかといえば、一人でコツコツとゲームを楽しむタイプだったかもしれません。特にRPGがすごく好きで、ストーリーが見たいから、なんとか先に進めようと頑張っていました。とはいえ、みんなでワイワイするタイプのゲームをやってこなかったわけでもないんです。妹とは『スマブラ』でよく対戦していて、『マリオカート』なんかは家族や友人と手にマメができるまでやり込んでましたし。

――お笑い芸人になってからゲームはされていたのでしょうか?

ゆいP:芸人になってからは離れてましたね。高校生まではちょくちょくやっていて、大学に入ってからは当時所属していたラクロス部での活動や単位を取るのに忙しく、ゲームをやらなくなりました。お笑いの世界に入って下積みをしている時も多忙で、なかなかゲームに触れる機会がなく……。ゲームを再開し出したのは、いまから3~4年ぐらい前からですかね。

――ちなみに、相方のオカリナさんとはゲームをしたりします?

ゆいP:おかちゃんとは一度、結構昔にパズルゲームの『IQ』をやったことがあります。おかちゃんは『IQ』が得意だったんですけど、私がルールをよくわからず、毎回すぐにブロックに潰されてしまって。そんな私を見て、おかちゃんは笑ってましたね(笑) 

ダイエット成功は『FF14』のおかげ?

――現在ゆいPさんは、YouTubeでゲーム配信をされていますよね。

ゆいP:はい。自分の好きなことで仕事に繋がるといいなと思って始めて、以前は色々なゲームをしていたのですが、いまは『FF14』ばかりやっています。

――『FF14』の配信はいつから行うようになったのですか?

ゆいP:私自身、これまでオンラインRPGを通ってこなかったんですけど、緊急事態宣言で自粛生活をしていた昨年の5月頭くらいに始めました。きっかけは、2015年公開の映画『幽鬼』で共演した役者さんのお友だちで、私も何度か面識のあった「なほさん」という女性の方から「『ドラゴンクエストX』を一緒にやりましょうよ」と強く誘われたことでした。私も乗り気になって、おかずクラブの単独ライブに付いてくれる女性作家の「ももちゃん」に、パーティーに参加してくれないか声をかけてOKをもらっていたんです。

 そんなふうに『ドラゴンクエストX』をやる流れになっていたとき、たまたまTwitterで、新型コロナウイルスに感染して亡くなられた『FF14』の海外プレイヤーを悼むために、世界中のフレンドが集まって弔い行進をしたという記事を見かけました。現実世界の出来事がゲームの世界に波及していることがとにかく衝撃的で、このニュースでがぜん『FF14』に興味が沸いちゃったんですね。そこで、なほさんとももちゃんに「悪いんだけど『FF14』やりたい」と伝えたら、2人とも快諾してくれて。そこに、1~2回一緒に仕事をしたことがある元ディレクターの「しょりこ」という女の子を加えた4人の固定パーティーを組んで、そこから一年以上配信を続けているという感じです。

――そんな経緯があったんですね。

ゆいP:『FF14』はほんと特殊な世界ですよね。いままではTwitterで何かのゲームを始めると告知してもせいぜい100いいね程度だったんですけど、「『FF14』やってみようかな」と呟いただけで3000~4000いいねぐらいついたんですよ。FF14ユーザーは本当にこのゲームを愛していて、実際に『FF14』の配信を始めたら、最初は全然いなかった視聴者さんが少しずつ増えてきた。「『14』やってる」ってだけで来てくれるんですよ。

――『FF14』以外の『FF』シリーズはプレイしていたんですか?

ゆいP:『FF15』を少しやっていたんですけど、すぐやめちゃいました。『FF10』も『14』ほどはハマりませんでしたね。私、一時期121kgも体重があって昨年ダイエットをしていたんですけど、『14』に熱中し過ぎて、生まれて初めて食べるのを忘れましたもん。

――昨年、36kgのダイエットに成功したことが話題になってましたよね。

ゆいP:『FF14』は、減量中のストレス発散目的でやっていたわけではなく、ダイエットと並行してたまたま取り組み始めました。とにかく面白過ぎて、ダイエットが全く苦じゃなかった。それに当時、緊急事態宣言下で、私だけではなくパーティー全員が仕事を休まなきゃいけない状況で一日中暇だったから、毎日絶対に昼12時に4人全員が集合して夜8時まで配信するということを、何の罪悪感もなくやっていました(笑)。あのころはとにかく『FF14』漬けの日々で、こんなにゲームにハマったのは生まれて初めての経験でしたね。

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