スマホで撮ったネコ写真をフォトプリンターで楽しもう!(キヤノン編)

フォトプリンターレビュー キヤノン編

プリントは専用アプリから

 プリントは専用アプリを介して行うので、さっそくiPhoneに『Canon Mini Print』をインストール。『iNSPiC』との接続もスクリーン右上のアイコンをタップして「新しいプリンターを追加」から選ぶだけなので簡単だ。

 それではカメラロールから写真を選んでプリントしてみよう。アプリの画面から「アルバム」を選んでプリントしたい写真を選択。

 プリントボタンをタップすると数秒で『iNSPiC』側に転送されてプリントが始まる。印刷を開始してから約40秒ほどでプリントできた。キヤノンのWEBサイトに記載されている基本仕様によると印刷速度は約50秒/枚なので実測値もほぼ同じだ。

 アプリ上でプリントする写真の編集も可能だ。写真の回転や調整、フィルター、フレーム、スタンプ、テキスト、ペイントなど各種ツールボタンが用意されている。

 「調整」では明るさやコントラスト、彩度、カラーバランスがスライダーを動かすだけで調整できる。また、「フィルター」を使えばタップするだけで誰でも簡単に雰囲気ある写真に加工することも可能だ。

 写真を縁取りたい時は「フレーム」を使おう。シンプルなフレームだけでなく、さまざまなテーマに沿ったフレームも用意されている。「スタンプ」や「テキスト」「ペイント」を使えばデコった写真も簡単に作れるので、いろいろ試してみよう。

 単に写真をプリントするだけでなく、2枚から8枚の写真を選んで組み合わせる「コラージュ」や丸型シール用紙を使ってプリントする「サークルレイアウト」も用意されている。「アプリで撮影」を選べば文字通りアプリ上からカメラで撮影して即プリントも可能だ。

 その際「カスタムスタンプ」を選べば、モノクロ2階調で取り込んだり縁取り画像で取り込める。ハンコ調の画像でオリジナルスタンプを作成して写真にスタンプしてみた。こんな楽しみ方も簡単にできる。

滲みもなくキレイなプリント

 印刷品質に関しては、実際にプリントしたフォトペーパーをスキャンしたものと元の写真を並べてみたので見比べてほしい。印刷解像度が313×512dpiなので一般的なプリンターと比べれば見劣りはするが、手軽に写真をプリントして楽しむなら十分な品質だと感じた。フォトペーパーの50mm×76mmというサイズ感も気に入ったし、何より裏紙を剥がせばシールになる点が良い。

 内蔵しているバッテリーが小型のせいか、フル充電の状態でもプリントできるのは約20枚ほど。しかし、モバイルバッテリーから充電できるのでバッテリー容量はそこまで気にならないはずだ。それよりもフォトペーパーが10枚しかセットできず、調子に乗ってプリントしているとすぐに用紙切れになってしまう方が気になった。

 また、本体バッテリーの残量はアプリ画面から確認できる一方で、あと何枚フォトペーパーが残っているのかがわからないのは改善してほしい点だ。最後の1枚をプリントするとアプリ上に通知が出るがすぐに消えてしまう。残り0枚の状態でプリントするとフォトペーパー切れのメッセージが表示されるが、常時残り枚数が確認できないのは不安だ。

手頃な価格と初心者でも扱いやすいのがオススメポイント

 フォトペーパー1枚あたりのプリントコストが約50円なのは人によって捉え方が違ってくるだろう。しかし、インクの補充や交換の必要もないしフォトペーパーのセットも簡単なので初心者でも扱いやすいはずだ。バッグの中に入れておいても嵩張らないのでいつでもどこでも写真をプリントできる。価格も1万円台後半と手頃なので、まずはフォトプリンターがどんなものか試してみたいという人にオススメしたい機種だ。

■製品情報
『iNSPiC PV-223』
価格:16,830円(税込)※キヤノンオンラインショップ価格
サイズ:120mm(縦)×84mm(横)×21.5mm(高さ)
重量:177グラム

『Canon Mini Print』(専用アプリ)
対応OS:iOS12.0 以降/Android6.0 以降

■WEBサイト
キヤノンオンラインショップ『iNSPiC PV-223』
https://cweb.canon.jp/miniphotoprinter/lineup/inspic/pv223/

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