スマホで撮った写真をフォトプリンターで楽しむ!
スマホで撮ったネコ写真をフォトプリンターで楽しもう!(キヤノン編)
iPhoneで撮った写真の楽しみ方は人それぞれだ。撮り溜めたまま気が向いたときにスマートフォンの画面で眺めるだけの人もいるだろうし、SNSにアップして友だちから「いいね」してもらうのを楽しみにしている人もいる。しかし、中には筆者のように手元にプリントしたものを残しておきたい人もいるだろう。
最近のプリンターはスマートフォンとの連携機能が強化されているので、いちいち写真をPCに取り込まなくてもダイレクトにプリントできたりする。しかし筆者が使っているプリンターは古い型なので、そのあたりの連携機能に対応していないのだ。さらに写真を印刷する際は毎回写真用紙をセットし直す必要があり、「面倒だなあ」「何か手軽にプリントできる方法はないだろうか」と常々思っていた。
そこで、本連載ではスマートフォンの写真印刷に特化したフォトプリンターをいくつかお試しして、その使い勝手をレポートしていく。今回から3回に分けて代表的なフォトプリンターを紹介するので、機種選びの参考になれば幸いだ。今回試したのはキヤノンの『iNSPiC PV-223(以下、iNSPiC)』だ。早速見ていこう。
専用ペーパーでインク不要なキヤノン『iNSPiC』
まず最初に試したのがキヤノンの『iNSPiC PV-223(以下、iNSPiC)』。『iNSPiC』は手のひらサイズのスマートフォン専用ミニフォトプリンターで、インクカートリッジを使わずにフルカラープリントする「Zero Ink® Technology」を採用しているのが特徴だ。一般的なプリンターのようにインクを補充する必要がないので煩わしい作業がなくなり、専用のフォトペーパーは裏面がシールになっているので手帳に貼るなどの楽しみ方も増えそうだ。
実際に手にした『iNSPiC』は、手のひらサイズでちょっと大きめのモバイルバッテリーという感じ。内蔵バッテリーで動作するからどこでも使えるし、スマートフォンと一緒に持ち歩いても苦にならない大きさも気に入った。重量も177グラムと軽い。本体カラーはホワイト/ピンク/ブルーの3色から選べ、オプションで「着せ替えプレート」やピッタリ収まる専用ケースも販売されている。
充電ポートはUSB-Cタイプ、急速充電に対応しているのでバッテリーが空になっても約45分ほどでフル充電できる。充電ケーブルしか付属していないので、USB PD対応または5V 2.25A以上のUSB充電器を別途用意する必要があるのは注意ポイントだ。
買ってすぐ使えるように専用のフォトペーパーが付属していたので開封すると、中から10枚のフォトペーパーと青色のスマートシートが現れた。てっきりカセットか何かに入っているのかと思ったらペーパー剥き出しの状態だ。
手順に従って『iNSPiC』の上カバーを外してフォトペーパーとスマートシートを重ねた状態でセット。上カバーを元に戻して『iNSPiC』の電源を入れると、スマートシートが自動的に排出された。この時、スマートシートに書かれたバーコードが読み取られて高画質にプリントできるようにプリンターを調整してくれるそうだ。これで『iNSPiC』側の準備は完了だ。