世界でもっとも孤立した島とは? 海外YouTuberが3日間過ごしてみたら

世界でもっとも孤立した島とは?

 海外の人気旅行系YouTubeチャンネル「Yes Theory」(チャンネル登録者数798万人)が、世界でもっとも孤立した島に上陸し、そこで3日間を過ごす動画を投稿した。該当の動画は、2022年10月31日公開の「Dark Secrets of the World’s Most Isolated Island」だ。

Dark Secrets of the World’s Most Isolated Island

 もっとも孤立した島とは、イギリス領に属する「ピトケアン島」。この島はどの大陸からも5,000km以上離れており、到着まで4日間もかかる。Yes Theoryはパリからロサンゼルス、タヒチ島へ移動し、そこから船で向かうことになった。

 タヒチ島からの長い航行の末、ようやくピトケアン島に到着。ここでは、旅行好きの方にとってうれしい特典であるパスポートにピトケアン島のスタンプを押してくれる。

 島民はみんなとてもフレンドリーなのが印象的だが、全体的に年齢層が高い。それは、若者が島を出てしまっているためであり、人口も40人まで減少しているのだそう。

 人口の減少が著しい島ではあるが、島内にはちゃんと食料品を売るお店もある。島には頻繁に食料が入ってこないと推測され、パンやチキンなどは冷凍で売られているものばかりだった。食料品やお酒、日用品など一通り揃っているが、島民はお店で買う以外にも、自ら島の木になっているバナナを取ることもする。ほかにも、海から魚を釣って、それを食事にしているシーンもあった。

 ピトケアン島を知るには、歴史を理解することが欠かせない。イギリスはタヒチ島から「パンノキ」という植物を手に入れるため、武装船「バウンティ号」を出航させた。10カ月にもおよぶ長い航行の末、1788年にタヒチ島に上陸したものの、船長に対する不満なのか当時船員の間で士気は低下していたのだそう。そして、タヒチからの帰路で反乱が起き、副司令官のクリスチャンら反乱者は、ブライ船長と彼についた船員らを追放した(これを「バウンティ号の反乱」といい、映画にもなっている)。

 ただ当時、船員が反乱を起こせば反逆者となり、帰国すれば死刑にされてしまう。そこで、副司令官と18人の船員(バウンディ号の8人の反逆者+6人のポリネシア人男性+12人のポリネシア人女性)はバウンティ号で航行し、1790年に流れ着いたのがこのピトケアン島だ。そして、彼らは乗ってきた船を焼き、自給自足の生活を始めた。しかし、島の無政府状態の中、争いが起き、最終的に1人の男性のみが生き残った。現在の島民のほとんどは、彼ら反逆者の直系家族だという。実際、島には反逆者たちが記した航海用の彫刻などが残されている。

 Yes Theoryは、このような世にも珍しい場所に訪れることを強みとしている。気になる方は、この機会にぜひ動画を視聴してみてほしい。

人をも食べる危険なサメを間近で撮影 海外YouTuberによる驚異の企画

アメリカの人気旅行系チャンネル「Yes Theory」(チャンネル登録者数794万人)が、人をも食べる危険度の高いサメを、間近で…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる