『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』最終回ーー嘘つきオオカミは誰? 史上最も“優しい嘘”で予想外のラストに

『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』最終回

 筆者自身のオオカミ予想は見事に外れてしまったが、その正体はあまりに意外な人物だった。まずは、最終告白にて無事カップル成立をしたのは、のせりん(能勢倫)となな(新野尾七奈)、そしてうい(三原羽衣)とはる(中村榛)だった。

はるに好意を寄せていたにのん(新音)は月LINEデートの際に、はるから自分の気持ちはういにあることをはっきりと伝えられていた。また、自身の想いを小説の一節に託して伝えたにのんに対して、はるも同じように伊坂幸太郎の小説からとある一節をにのんに送った。「『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ」。この一節とはるとの思い出を胸に、にのんは最終告白はしないという選択をした。

 そして、オオカミちゃんの正体は、ももは(高鶴桃羽)だった。るい(大久保琉唯)との間でよく見られた「“良いよ”って言うまで目瞑ってて」というやりとりが、自身がオオカミだということを明かす、こんな悲しい場面で使われることになるとは。最後の最後までなんとかるいの前では笑顔でいたいと気丈に振る舞うももはの姿からも、2人が過ごしたこの日々は手紙にあった通り「忘れられない初恋」だったのだろう。確かに振り返ると後半はももはばかりが泣いているシーンがあったが、まさかそれが“避けられない終わりを意識しての涙”だったとは……。てっきり自身の気持ちが大きくなりすぎたことで不安が大きくなってしまったから故の涙だと思っていたが、綺麗に欺かれてしまった。そう言えば、ももははよくイレギュラーに思える動きをするメンバーの真意や、目的はなんだろうというような話題を持ち出していた気もする。

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