ハマ・オカモト × ゲーム実況者・shu3対談 「好きなだけ」が武器になる2人の活動論

ハマ・オカモト x shu3対談(前編)

 「ジャック・オ・蘭たん」「hacchi」「すぎる」ら4人とのゲーム実況グループ「ナポリの男たち」としても活動中の、極度のやりこみプレイを冷静な実況で魅せるゲーム実況プレイヤー・shu3。ニコニコ動画からYouTubeへ活動の拠点を移して行われた企画「すべてを越えた超やりこみBotW」においては、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下ブレワイ)』の狂気的なやりこみ実況を行い、各方面で話題に。

 このシリーズに大きな感銘を受けたミュージシャンがOKAMOTO'Sのベーシスト、ハマ・オカモトだ。

 ゲーム好きを公言するハマ氏はshu3のブレワイやりこみについて各方面で驚嘆を伝えていた。そこで編集部はshu3とハマ・オカモトによる対談を企画。実況者とミュージシャンがゲームについて語り合う、異色の対談となった。今回は前後編で大ボリュームの対談をお届けする。

ゲームの進化を目まぐるしく体験した子ども時代

ーーすでにハマさんは各方面にてshu3さんのやりこみ実況について語られておりますが、直接お会いするのはこれが初めてですよね。

ハマ:ほんとに光栄です。ありがとうございます。

shu3:こちらこそ、色々と取り上げて頂いて恐縮です。

ハマ:緊張する(笑)。

shu3:僕のほうが緊張してます(笑)。

ーーまずはお二人の、ゲームとの出会いについてお聞きできればと。

ハマ:shu3は小さいころからゲーム好きだったんですか?

shu3:小さいころからずっとやってはいたんですけど、僕の世代は親が厳しくて、「ゲームやっちゃダメだよ!」みたいな空気が強かったんです。「ゲームは一日1時間!」みたいな。それにソフトも高いので、買ってもらったゲームソフトを1本大事にやるような感じだったんですよね。

 で、高校生ぐらいまではずっとやってたんですけど、就職してから一度ゲームから離れて、その後ゲーム実況を見始めてから、またゲームへの思いが再燃した、という流れです。

ハマ:一番最初に触れたハードとソフトはなんですか?

shu3:ファミコンの『マリオ(※スーパーマリオブラザーズ)』です。

ハマ:あぁ! 一作目の『マリオ』ですか?

shu3:ですね! それが初めてのゲームです。

ハマ:僕らはあの『マリオ』を、時を経てゲームボーイアドバンスでプレイしてました。『ファミコンミニ』っていう任天堂のリメイクシリーズで。

shu3:なつかしい! 携帯機ですね。

ハマ:そうです。中学の終わりごろにあれが出て、もちろんその前に『マリオ』は色んなハードで触ったし、横スクロールも結構やりましたけど、『ファミコンミニ』はGBAでファミコンのゲームがたくさんリメイクされたので、中学生たちの間でもちょっと盛り上がったんです。

ーーハマさんが初めて触れたハードとソフトは?

ハマ:多分、初代『ゲームボーイ』なのかなぁ。でっかいグレーの、緑っぽい画面のコントラストを調整して遊ぶあれで多分『テトリス』とか、『6つの金貨』とか……『ゴルフ』とか。ショットすると「プゥ~ン」って鳴るやつ。ただ、僕は1991年生まれなんですけど、僕の世代ってほんとにハードが相次いで発売されていて。

shu3:そうですねぇ。

ハマ:『ゲームボーイ』の進化もポケット・カラー・アドバンスと見てきましたし、エグかった。『PlayStation 2』とか『NINTENDO64』とか、『ニンテンドーゲームキューブ』とかも全部学生時代に発売されて、まさに「世代」だったので。

――子どものころにハードの進化をほぼ全部見た世代ですよね。

shu3:ほんとに目まぐるしかったですね。

ハマ:なので自分の原体験を振り返ると、最初は『ゲームボーイ』で、小学生のころに熱中したのは、先程のshu3との対比みたいになりますが『スーパーマリオ64』ですね。

shu3:あぁ! 『マリオ64』はすごかったですね!

ハマ:当時小学生だったんですが、子どもたちはみんな「NINTENDO64が欲しい!」ってなって、周りも含めて子どもたちが買ってもらえた最初のソフトってみんな『マリオ64』で。横スクロールの『マリオ』はやったことはありましたけど、そのマリオが絵の中に突っ込むの!? みたいな衝撃がありましたね。

shu3:『マリオ64』はステージを攻略するだけじゃなくて、動かしているだけで楽しいですよね。城に入る前のフィールドで、歩いているだけで楽しいという。

ハマ:最初の庭ですね!

shu3:お城に入らずに何時間も庭を走り回ったりして(笑)。

ハマ:あのワクワクは結構、最初のゲーム体験です。面白いですね、どっちも『マリオ』だ。

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