天然ボケなキャラから、にじさんじきっての優等生へ。本間ひまわりの太陽のような魅力に迫る
朗らかな人柄が同僚・ファンともに愛され、配信を通せばファンを沸かせることもできる彼女には、多くのコラボ配信をこなすようになり、多くの組み合わせが誕生するようになった。彼女が加わったコラボで一番にあがるのは、ドーラ・葛葉・本間ひまわり・社築の4人による「ド葛本社(どくずほんしゃ)」であろう。
2018年11月7日に『Left 4 Dead 2』のゲーム配信で初めてコラボして以降、2019年から2020年にかけて多くのコラボ配信を届けてきた。四者四様のスタンスで活動をしていた4人が一堂に介したやりとりは、同僚みたいな友達みたいな家族みたいな不思議な出会いということもあり、絶妙な距離感でリスナーを虜にした。
ほかのコラボと一線を画すのは、オリジナルソング「Fam☆Fam☆Time!」「ヨツバフォエバ」の2曲をリリースするのを皮切りに、「ド葛本社MUSICLIVE 2020夏~お家で最高の夏祭りSPECIAL~」を開催するなど、配信以外でのアクションが多い点だ。
公式運営側も4人をピックアップして公式イベントや外部企業とのコラボイベントを任せられることも多く、『京まふ2019』の前夜祭イベントとして「ド葛本社のドタバタ家族旅行in京都」が開催され、2021年に開催された『にじFes2021』のメインステージを任せられるほどの人気を集めている。
多くのコラボグループがあるにじさんじの中でも根強い人気を誇っており、「公式スタッフによって選ばれたグループではない」「同期デビューで組まれていない」という条件を加えれば、この4人のシナジーは未だににじさんじを牽引するパワーを持っているだろう。
動画制作にも手を付けており、自身の歌ってみた動画では自作MVを制作しているほか、にじさんじの3Dモデルを使った企画動画やShort動画のほか、なんとほかのライバーの借りての動画制作を企画するなど、「バーチャルYouTuber」という原義にもしっかり紐づいたクリエイティブさをも持ち合わせている。
「ひまはねぇ、実はにじさんじに落ちてるんですよ」
「『以前いちどにじさんじに応募して落ちました』ってことだけど、一回でしょ?。甘いよまだ、2回3回いけいけ!もっといけ!諦めちゃダメ。『絶対にじさんじが良い』のであれば、絶対に送った方が良い」
「自信がありませんって書いてあるけど、『自信がない』のを捨ててしまえばいい」
「ひまのオーディション動画を見せてほしいというのも結構多いんだけども、人の真似をするよりも新しいことをしていけ。人の真似をしても、その人までは辿り着くことは出来ても、その人を超えることは出来ないということ!」
2019年10月17日にYouTubeチャンネル登録者数29万人を記念する配信中、リスナーから届いたマシュマロに回答していくなかで、リスナーの悩み事を真摯に受け取り、自身の境遇を例に上げながら、かなりパッシブに励ましている。
以前には自身が一時期学校へ通えずに不登校となっていたことや、アルバイトをしてもクビになってしまうこともあり、「まだ若いけども自分の人生ダメだ」とまで思いつめていたことも告白している。
そんな後ろ向きで憂鬱な生活を送っていたなか、思い切ってオーディションを受けたにじさんじでのデビューが転機となり、人気者へと成長をとげ、シーンのトップランナーとしていま現在もひた走り続けるようになった。
現在の彼女はにじさんじの同僚や運営スタッフ、さらにはシーン全体に対してあまり否定的なコメントや態度を取ることはとても少なく、配信中でも倫理性を損なうような発言に気を付けていることもあり、徐々に天然ボケなキャラからにじさんじきっての優等生へと変貌を遂げたように思える。
「人生を救われた」という感覚は彼女に強く根付き、その精力的な活動を通してにじさんじやバーチャルタレント(VTuber)シーンの一部分を彼女が築き上げてきた。その足跡と手腕で、明るい未来へと繋げていってほしいと願うばかりだ。