天然ボケなキャラから、にじさんじきっての優等生へ。本間ひまわりの太陽のような魅力に迫る
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加している。
これまで当連載では元一期生・元二期生の全員を紹介してきた。前回元ゲーマーズ組の赤羽葉子をピックしたのに引き続き、今回は本間ひまわりについて記していきたい。
2018年7月6日にTwitterにて初ツイート、7月11日にYouTubeにて初配信。にじさんじゲーマーズに追加された元ゲーマーズの2期生として、闇夜乃モルル、笹木咲とともにデビューした。記事の配信日はまさに彼女の4周年とピッタリのタイミングだ。
みんな、会いたかった~🌻
🌻ねっ?🌻 pic.twitter.com/CMApPOSAe4
— 本間ひまわり🌻 (@honmahimawari) July 6, 2018
Twitterはじめて4年目らしい‼️
すすすすすごいねー🥹🥹🌻⭐️
これからものんびり楽しい事
していこーよー🥰今日と明日はおやすみなので、
次の配信は金曜の予定‼️
部屋ガチガチにしてくるわ🫡— 本間ひまわり🌻 (@honmahimawari) July 6, 2022
「おはござ~おはござ~おはござ~!頭のひまわりがチャームポイント!本間ひまわりで~す!」というチアフルな挨拶とトーンの高い声ではしゃいでみせる。ゲーム配信となればゲーマーズ組としてスキルフルなプレイと高い集中力を見せ、テンポ良くプレイできないと焦ったりイラついた姿も垣間見える。
なにより、彼女の配信や活動のなかで一番のポイントは、常に笑顔に溢れており、喜怒哀楽の機微がしっかりと伝わってくるところだ。特に初期のころのLive 2Dで表現された姿は、現在と比べても技術的にはまだまだ及ばぬところが多く、表情変化の乏しさが目立つところがあった。
そんななか、本間ひまわりの配信は表情変化ではなく、自然と発する声のみでその表情と心模様が伝わってくるようなマジックが宿っていた。現在でもそのマジックは失われておらず、彼女がその場にいるだけでパッと華やぎ、大人数配信になると自然と彼女が会話の中心となってトークが進んでいくことがとても多い。
彼女がある程度物事を手順を踏んでしっかりとこなそうというタイプであり、つねに周囲に気をかけて、時には優しく声をかけ、時には強くイジってみたりと、エンパシー力の高いコミュニケーション術で配信内外でリーダーを取ることが多いというのも遠因になるだろう。
その立ち振る舞いと出で立ちをみると、いわゆる「陽キャ」そのもの。後輩のリゼ・ヘルエスタが凸待ち配信をしたところ、配信終了直後にも関わらず凸待ち配信に直行。緊張感で声が震えている彼女に対して「リゼちゃん声震えてるやん! やめたってみんなコメント! 優しいコメントして陰キャやねんから!」とボケつつもフォローしてみせたあたりに、彼女のコミュニケーション術の一端が見えるだろう。
周囲の同僚らからも「本間ひまわりは陽キャ」というイメージを持たれているが、その要因の一つとして天然ボケがあまりにも多すぎたり、一般常識があまりにも欠けているからという点もある。動画含めても紹介しきれないほどだ。
「あれ? 月が2個ある。月と太陽って別物なの?」
「20秒って10秒が2回やろ? 1秒が20回? マジで? マジか…」
「(「松明」を読もうとして)ま・・・まつ・・まつあきら?」「絶対嘘! それは嘘だよ。たいまつって読まないよこんなの!」
「ローレン君はアレクサ君とコンビ組んでるんだよね? (2021年にデビューしたアクシア・クローネのこと)」
検索ワード「本間ひまわり 出産」で知られる葛葉・社築とのトークのズレっぷりや雑談中・ゲーム中・司会途中とどのタイミングでも適切な言葉がパっと出てこなかったり、口をポカっと開けて配信を続けていくようなとにかく天然なキャラクターが目につく彼女。
だが、つねに朗らかで誰とでも打ち解けられる彼女の振る舞いに、こういった天然ボケな部分は非常にピッタリ。「これくらい明るく振る舞えたら……」とすら思わせるほどに快活なキャラクターとして、にじさんじはおろか、当時のVTuberシーンでもとびきりに輝いていた。