天然ボケなキャラから、にじさんじきっての優等生へ。本間ひまわりの太陽のような魅力に迫る
生配信者・ストリーマーとして卓抜としたスキルをもった者も多い元ゲーマーズ組。配信を通しても中々に意図が見えづらかったり、どこか卑屈気味なスタンスと発言でリスナーから心配されたりと、問題が垣間見えるところもままあった。そんななか、一足早くから人気を獲得していたのが本間ひまわりだった。
ゲームにおける理解、順応の速さはやはりひと際に速く、生配信中でもゲームプレイに行き詰まることは少なく、リスナーから攻略のヒントを頼ることも少なめ。その分、ゲームの状況に「なんやこれぇ!」「なんでやってぇ!」と持ち前の大阪弁でツッコみつつも明るく配信を進めていくのも特徴。
FPS/サバイバルゲームでその冴えを見せることが多く、デビュー当初に大ブレイクしていた『PUBG』やデビュー以前からプレイしていた『Overwatch』を始めとし、『Apex Legends』『VAROLANT』といった主要タイトルもしっかりプレイしきてた。
同じ元ゲーマーズ組である叶、赤羽葉子、葛葉と共に『VTuber最協決定戦 ver.PUBG』に第1回・第2回に出場し、2022年4月には『VTuber最協決定戦 Season4 ver.Apex Legends』に魔界ノりりむ、社築とともに参加。
自身を「老兵」と謙虚に配信タイトルに記すことはあれど、『Apex Legends』『VALORANT』を使ったにじさんじ内のカジュアル大会にもFPS強者として冴え渡るプレイを期待されて何度となく出場するなど、ファン・同僚らにもその腕前は知られているところだ。
現在では配信上でFPS~サバイバルゲームをプレイすることは少なくなったが、高いゲームセンスを活かして新しいマップ・キャラクターにも順応してみせることもあり、元ゲーマーズらしい一面を見せてくれる。
2022年に開催されたにじさんじ内の『VALORANT』『Apex Legends』を使ったカジュアル大会「にじばろカスタム」「APEX にじさんじカスタム」では、選手として出場するだけではなく、主催をサポートする役回りとして声を掛けられることもあり、大型企画を開くうえでの運営力をも持ち合わせていると期待される一面もある。
もちろんこういったゲームに限らず、『METAL GEAR SOLID』『モンスターハンター』『バイオハザード』といった有名シリーズから、『ポケットモンスター』『スーパーマリオ』の関連タイトルなどを配信上でプレイしてきており、アクションゲーム全般でゲームスキルを発揮することが多く、まさに王道ゲームタイトルを網羅してきた正統派なゲーム女子といっても過言ではない。
明るく、快活で、ストレスレスなゲーム配信で多くのリスナーをコツコツと集め続け、デビューから1年と経たない2019年5月30日にYouTubeチャンネル登録者数が20万人を突破、2019年11月には30万人を突破するなど、当時のVTuber人気を鑑みれば彼女の配信にかなりの注目が集まっていったのかが分かるだろう。
のちにデビューしたにじさんじ所属の面々のなかにも、4月30日に卒業してしまった童田明治や自身の3Dお披露目配信で「わたしの推し」と豪語しゲストとして呼び込んだ奈羅花などを筆頭に、彼女のファンになった者も数多い。
配信などを通して明るく振る舞い続ける彼女の性格とスタンス、そんな姿とは不釣り合いなほどにスキルフルなゲームの腕前が、いかに影響力が高く鮮烈だったかを物語っている。
「女性がFPS~アクションゲームの配信をしている」または「VTuberがゲーム生配信を率先してこなしていく」ことにまだ疑問符がついていたなかにあって、彼女だけの功績ではないとはいえ、しっかりとした道筋を拓いた功労者のひとりであるのは間違いないはずだ。