葛葉も注目する「音割れASMR」が話題のYouTuber・ダンダス バズを生み出した戦略や短尺動画にかける想い
最近、音が割れる「ASMR動画」や、ほかのYouTuberを過激な様子で真似する「ガンギマリ」で多くの人気を獲得しているYouTubeチャンネル「ダンダス」。ほかのYouTuberとは一線を画す異質な企画を投稿するダンダスは、視聴者から高い評価を得ている。実際にSNS上で多大な人気を誇っており、YouTubeのチャンネル登録者数は27.8万人、TikTokで約29万人、Twitterで3.9万で、総フォロワー数は60万人を超える。今回はダンダスにインタビューを実施。ダンダスが作り出す独特の世界観を、ぜひ覗いてみてほしい。
「既存の有名なコンテンツを誇張して捉えること」の面白さに着目
ーーいつ頃から、動画投稿を始めたのですか？
ダンダス：1年半ぐらい前にTikTokを始めたのが最初の動画投稿でした。そこで最初に出した動画がいきなりバズって、クセになりました。
――どんな動画なんですか？
ダンダス：リモコンを操作するんですけど、思うように操作しないというのを面白おかしく言ったものです。
@dandas551 この現象はなぜ起きるの？誰か教えてください#竹内ダディダディ #どすこいわっしょいピーポーピーポー #パリピモード #誰か教えてください ♬ オリジナル楽曲 @YouTube - ダンダス
ダンダス：元々“バズ”がすごく好きで、学生の時からTwitterで人気になるような動画を何個も見ていたので、「バズる動画」が何なのかというのがある程度体の中にしみ込んでいて。その知見を使ってTikTokで動画を出そうと思ったんです。
ーー学生時代はどんな動画が好きでしたか？
ダンダス：当時は「Vine」が盛り上がっていたので、そこで活躍していたブライアンさんなどの動画をたくさん見ていました。ブライアンさんに関しては憧れの気持ちを抱いていて。だって、あの人天才じゃないですか。
――今はTikTokに加えてYouTubeのチャンネルもお持ちですよね。
ダンダス：TikTokをずっとやっていて、ある程度……登録数が30万人程度の頃にYouTubeもはじめたんです。ただ、全然伸びなくて。YouTubeの数字を伸ばそうと思っていた矢先に、TikTokでバズりました。
――それが「音割れASMR」ですか？
ダンダス：そうです！
ーーダンダスさんが思う”バズるコツ”みたいなものはありますか？
ダンダス：「既存の有名なコンテンツを大げさに捉える」のが、一番面白いんじゃないかなと。たとえば”ガンギマリ”もそうですけど、人気のYouTuberと掛け合わせて、それを面白おかしくやる。ASMR動画の場合も既存のみんながやっているものを誇張するというのがめちゃくちゃ面白いんじゃないかと。
ーー「なにかを誇張する」という芸風は題材選びが難しそうです。題材に選んではいけないものや、超えてはいけないライン、のようなものを意識することはありますか？
ダンダス：もちろんあります。題材に選ぶ”元ネタ”のファンの方がいらっしゃいますし、それには特に気をつけています。あとは、中途半端が一番炎上するしおもしろくないので、”やりすぎる”ことは大事だと思います。「この人を真似たらウケるけど、この人を真似たら怒られるな」ということを常に考えているし、僕の芸風だと「笑えない」というのが、一番やってはいけないことだと思います。
――炎上することもあるんですね。
ダンダス：中途半端な動画って、馬鹿にしたように見えるんですよね。そうではなくて、大げさにやるとみんなも「お笑いなんだな」って分かってくれるので、そこのライン引きは意識していますね。
