Appleイベントで最もインパクトがあったのは? 発表された製品を振り返る
「M1 Max」を2つ合体させたプロセッサを搭載する「Mac Studio」
今回のイベントの目玉となるのが、新しいMacである「Mac Studio」の登場だ。見た目はMac miniをわずかに縦長にした程度で、接地面積は19.7cmと変わらない。しかし、そのスペックはM1搭載の24インチiMacはもちろん、Apple最強のマシンである「Mac Pro」をも凌駕する。
チップセットには、「M1 Max」を2つ合体させた「M1 Ultra」を採用(M1 Maxモデルも用意されている)。もっともカスタムしたスペックだと、CPU20コア、GPU64コア、Neural Engine32コア、ユニファイドメモリ128GB、ストレージ8TBとなる。もはやモンスター級!
現在注文可能だが、配送には3〜4週間ほどかかる模様。価格はM1 Maxモデルが24万9800円から、M1 Ultraモデルが49万9800円から。ちなみに最強スペックだと93万9800円となるが、その性能を思うと安いと呼べるかもしれない。もはや感覚がおかしくなる……。
テレワークにも活用しそうなディスプレイ「Studio Display」
Appleからはプロ向けのディスプレイ「Pro Display XDR」が発売されているが、新たに27インチのディスプレイ「Studuo Display」が発表された。解像度は5K(5120x2880)で輝度は600ニト。オプションでXDRディスプレイにも採用されているNano-textureガラスを換装可能だ。
興味深いのは、カメラやマイク、スピーカーを搭載している点だ。「A13 Bionic」チップを内蔵しており、1200万画素のカメラはセンターフレームに対応。左右3つずつ合計6つのスピーカーは空間オーディオに対応し、上部には3つのマイクアレイが搭載されている。テレワークや普段使いにも便利そうなスペックに思える。
スタンドは、上下チルトだけ変えられるもの、チルトと高さも変えられるもの、VESAマウントアダプタの3種類が用意されている。今すぐ注文可能で、価格は19万9800円から。エルゴトロン社製のマウントにも装着できる、フラッグシップディスプレイといったところか。
以上、5つのプロダクトが発表された。クリエイターにとってはMac Studioの性能は魅力に映るだろうし、一般的なユーザーにとってはiPad AirやiPhone SEが気になるところだろう。個人的にはMac Studioの小型&高性能さがとても気になるが、果たして使いこなせるかどうか……。いずれにせよ、興奮するプロダクトが登場したことは間違いないだろう。
(画像=Appleより)