今泉佑唯「結局は自分の人生」 29歳婚活女性を通じて学んだこと
多くのアラサー女性の共感を呼んだ29歳独身女性のリアルを描く『30までにとうるさくて』(ABEMA)。そのスピンオフドラマ『結婚してとうるさくて』が放送される。
本作は、『30までにとうるさくて』で美山遥(さとうほなみ)が翻弄されたプレイボーイの鎌田知也(栁俊太郎)目線で、複数の関係を持つ女性から結婚を迫られるというストーリー。
今泉佑唯は、その第1話で知也に結婚を迫る家庭的な女・西野まりえを演じる。本作が1年半ぶりのドラマ出演となる今泉。久しぶりのドラマ出演の感想や、今泉自身のキャリアについて語ってもらった。(於ありさ)
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1年半ぶりのドラマ出演での役作り
ーー出演が決まった時の気持ちを教えてください。
今泉佑唯(以下、今泉):素直にすごく嬉しかったですね。ただ、ドラマに出るのが1年半ぶりと、すごく久しぶりなので「どういう感じだったっけ?」と思いながら撮影に挑みました。だから、最初はずっと緊張してましたね(笑)。「1年半前までよくやってたな」と自分に感心しちゃいました。
ーー今回、今泉さんが演じた西野まりえの印象を教えてください。
今泉:もし自分が29歳で、付き合ってる人がいたとして、その人が結婚に対して関心がなさそうだったら、私もきっとこうなるだろうなと思いました。演じていて共感できない感情はなく、絶対に私もこういう行動を取っちゃうなと。
ーー台本を読ませていただいて、まりえのセリフは、かなり直接的なものが多いなと感じたのですが「言い過ぎだな……」とは思わず、共感の方が大きかったのでしょうか。
今泉:そうですね。今回の知也のようにはっきりしていない態度をとられたら、これくらい言わなきゃいけないのかなと思いましたね(笑)。男女の価値観の違いなのかもしれないですけど、もどかしくなっちゃうんです。知也に対して「全然相手のことを考えてくれていない自分本位な人だな。もっとお互いのこと考えようよ!」と思っちゃいました。
ーー撮影中、印象的だったことがあれば教えてください。
今泉:知也の気を引くために料理をわざとこぼすシーンがあるのですが、監督から「ちょっとじゃなくて、わざと大袈裟にこぼして」と言われて、「まりえってそんなことしちゃう子なんだ」と思いました。あとは、知也に「結婚しないんだったら、別れて他の人見つけるから」って言うシーンでは、「頭おかしくなっちゃっていいよ」「1人でパニックになってほしい」と言われて、その通り演じてみました。どちらのシーンも、日常ではない経験だったのでやってみて楽しかったですね。映像になったときにどう見えるのかが、すごく気になります。
結婚願望を相手に伝える難しさ
ーー今回演じた役は、今泉さんの実年齢よりも6つ年上の29歳の役でした。役作りの際、意識したことがあれば教えてください。
今泉:少し年上の知り合いの方に「29歳のときってどうでした?」と聞いて、参考にさせていただきました。ただ、私が想像していたまりえは、わりと大人の落ち着きがあるキャラクターだったのですが、監督が思い描いていたまりえはもう少しキャピっとした感じだったので、実際は現場に入ってから調整しました。
ーーなるほど。今回、29歳女子を演じてみて、新たに気づいたことはありますか?
今泉:自分が「結婚したい!」と思う一方で、知也のように何も考えていない相手だったら難しいですよね。もう付き合う前に「私は何歳で結婚して、何歳で子供は産みたいけど、その覚悟はありますか?」くらいまで言った方が相手も意識してくれるのかなとも思っちゃいました。その方が「急に言われても…」って焦らないんじゃないのかなって。
ーーでも、付き合う前からそこまで言ったら嫌われるんじゃないかと消極的になってしまう気もします。
今泉:たしかに「これを言ったら、相手との関係性が崩れちゃうかな」と思っちゃいますよね。でも、結局は自分の人生だから、後悔しないためにも思ったことは言った方が良いと思うんです。もし伝えたことで、相手から嫌われるのなら、そこまでの関係じゃなかったのかなって思うようにしてるので、私なら割り切れるかな。
ーー『結婚してとうるさくて』にはどのようなメッセージ性があると思いますか?
今泉:まりえと同じアラサー女性や年上の女性は「わかる」と共感する内容になっていると思います。また、10代・20代の若い方が見ても「私もその年齢になったら、こういうこと思うのかな」とワクワクできると思います。ぜひ年齢問わず、多くの女性に見てほしいですね。
一方、男性にはこのドラマを見てプレッシャーを感じてほしいです。「女子はこう思ってるんだぞ」と学んでいただけたらなと思います(笑)。