同性カップルが“当たり前”に生きていくために。詩(石橋菜津美)が示したメッセージ 『30までにとうるさくて』5話

『30までにとうるさくて』5話

「好きなのに、別れるっていうのがいちばん辛いでしょ? 恋は」

 ABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』第5話。佐倉詩(石橋菜津美)の母の言葉が、胸に響く。

 詩と真琴(中田クルミ)は、本当に素敵なカップルだった。だが、モデルの仕事が軌道に乗ってきた真琴は、人目を気にして詩との別れを決意。同性カップルの2人が一緒に生きるには、乗り越えなければならない壁がいくつもあった。

【場面写真】第5話ハイライト(全15枚)

 振られた当初は、半ば投げやりになっていた詩だが、「仕方ないなんて言わないで。絶対に幸せになってほしい」と言う母の愛に心を打たれて、前を向き始める。

30までにとうるさくて 5話

 まずは、三浦恭子(山崎紘菜)とともに、ウエディングイベントのコンセプト変更に奮闘。結婚は男女でするものという概念を覆し、男性カップルや女性カップルもイベントに登場させることに。これは、「すべての人が“当たり前に”ウエディングウェアを楽しむ時代へ」という詩の祈りが込められたものだった。

30までにとうるさくて 5話

 美山遥(さとうほなみ)と藤沢花音(佐藤玲)の協力により、真琴もイベントを観覧することができた。ウエディングドレスを着て、女性同士で堂々と歩くモデルたち。その姿を見た真琴は、「すごい、よかった。当たり前に生きられる日がくるかもしれないって思うと、ちょっと泣きそうになっちゃった」と詩に想いを伝える。詩も、「一緒にいることを諦めたくない」と素直な気持ちを伝え、2人は再びともに歩き始めることに。街中で堂々と、手を繋ぐ詩と真琴。それを、当たり前のように見守る友人たちの姿も、またよかった。

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