連載「十束おとはの『テック・ファウンダー』」第1回:『NEEDY GIRL OVERDOSE』
オタクでアイドルのわたしに刺さった、闇カワな令和のギャルゲー『NEEDY GIRL OVERDOSE』
ゲーム・eスポーツ好きのタレント・アイドルとして、イベントMCやゲストなどにも引っ張りだこな"おとはす”こと十束おとは(フィロソフィーのダンス)。リアルサウンド テックにて、彼女の連載『テック・ファウンダー』がスタートする。
同連載では、ゲームやeスポーツのみならず、自作PCを作ったりビジネス書を読んだりと、あらゆるテック・エンタメに興味を持つ彼女が、コラム形式で文章を綴っていく。インタビュー形式で行った第0回を経て、今回より彼女による執筆がスタート。オタクでアイドルという立場だからこそ書ける、とあるゲームについての思いとは。(編集部)
“闇カワ”な女の子を最強の配信者に育てる、一筋縄ではいかない令和のギャルゲー
みなさま、はじめまして! フィロソフィーのダンスの十束おとはです。
このたび、『テック・ファウンダー』という連載を持たせていただくこととなりました! やったー!!!
わたしのことを初めて知る方も多いかと思いますので、少し自己紹介させてください。
フィロソフィーのダンスという4人組アイドルグループで活動しています。ニックネームは「おとはす」。そして、なによりゲームが大好き! 好きすぎるあまり『魚群』というゲーミングチームにも所属しています。二足の草鞋を装備しながら、自分の好きなことに正直に生きている人間です。
趣味はゲーム・自作PCを組んだりガジェットを買って試すこと・映画鑑賞・アニメ鑑賞・読書………そう、わたしは生まれながらにしてオタクなのです。
そんなオタクでアイドルのわたしが、最新ゲームや気になることをつらつらとオタク特有の早口で、みなさまに紹介するというオタ活連載となっております。末永くよろしくお願いいたします。
さて、記念すべき1回目に紹介するのは『NEEDY GIRL OVERDOSE』です!
『NEEDY GIRL OVERDOSE』は、最強のインターネットエンジェル(配信者)を目指す承認欲求強めな女の子(超絶最かわてんしちゃん)との生活を描くマルチエンディングADVです。配信を行いながら、ちょっぴり病んだり、ストレスが減るやつをキメたりする日常を過ごしつつ、超絶最かわてんしちゃんのフォロワーを増やしていきます。様々な形の破滅を体験しつつ、この物語にハッピーエンドが存在するかどうか、あなた自身の目で確かめてください。(Steamより引用)
う〜ん。なんとも闇が深そう(褒めてます)。
発売前からかなり話題になっており、わたしも発売を楽しみにしていた1人でした。発売してからは口コミやたくさんの配信者さんたちが配信で取り上げたこともあってか、発売から約1週間で15万本を突破したそうな! すごい!
“闇カワ”な女の子を最強の配信者に育て上げるという令和的なテーマと、ゲームを起動した時に浮かび上がる懐かしのWindowsを思わせるロゴや随所に平成のギャルゲリスペクトを感じ『令和のギャルゲー』が開幕したな……と感動しました。
内容自体はサクッとプレイできるもので、1週目は2時間あれば終わります。システムも非常に分かりやすく、ギャルゲー初心者も安心してプレイできそうです。恋愛ゲームだと思って好感度を上げようとしても一筋縄ではいかない超てんちゃん(ヒロインの子)に終始翻弄されてしまい、最後の方は「どうしたら元気な笑顔を俺に見せてくれるんだ……」と若干こちらのメンタルが危うくなりました。"マルチ破滅エンディング"というだけあってショッキングなシーンも多く、わたしは何度か「ヒィッ!」と声をあげましたので、どうかお気をつけて……。
"ギャルゲー=濃いオタクが嗜むもの"というイメージがあると思うので、このようなポップ(内容はポップじゃないけども)な恋愛ゲームが出てくることによってギャルゲーというジャンルに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいな、と思います。
わたしはライトなギャルゲーファンではありますが、ギャルゲーをプレイするたびに感じることがあります。それは『ギャルゲーはただのゲームではない。人生を歩んでいるんだ。』ということです。
わたしは本を読むことや映画鑑賞が好きなのですが、その理由は1回限りの人生で決して味わえない気持ちや景色を擬似体験できるところにあります。その要素がギャルゲには詰まってるわけです。自分が主人公となって日々を過ごし、時にはキャラクターたちとぶつかりながら成長していきます。シナリオも大筋は決まっているけれど選択肢によって展開が変わっていく。まさに人生じゃないですか!!!!!!!