フィロソフィーのダンス・十束おとはが語る“ゲーマーでアイドル”の矜持「私に求められているのは様々なジャンルをこなせること」

フィロのス・おとはすインタビュー

 ゲーム好きの著名人・文化人にインタビューし、ゲーム遍歴や現在の活動とゲームの関連性などを聞く連載“あの人のゲームヒストリー”がスタート。第4回は先日リリースしたシングル『イッツ・マイ・ターン/ライブ・ライフ』が、インディーズながらオリコン週間シングルランキングで7位を獲得するなど、人気急上昇中のアイドルグループ「フィロソフィーのダンス」のメンバーである十束おとはにインタビュー。格ゲーを中心に様々なジャンルを楽しむ彼女に、たっぷりとその“ゲーム愛”を語ってもらった。【記事の最後にサイン入りチェキのプレゼント企画あり】

 

――まずは十束さんがゲームを好きになったきっかけについて、聞かせてください。

十束:小さい頃は姉がよく一緒にゲームをしてくれて、物心が付いた時には、すでにNintendo 64とPlayStation、壊れかけたスーパーファミコンがあって(笑)。外に出るのがすごく嫌いな子供でもあったので、姉と遊ぶときはほとんどゲームでしたね。『マリオカート』や『ストリートファイターⅡ』、『ポケットモンスター』をやっていたり、『美少女戦士セーラームーン』の格ゲー(『美少女戦士セーラームーンS 場外乱闘!? 主役争奪戦』)がめちゃくちゃ好きで、たくさんプレイしていました。

――その頃から格闘ゲームに触れてきたんですね。

十束:基本的に、人と対戦するゲームが小さい頃から好きみたいで。「何を改善したら勝てる」という策を練ったり、「怒られた時にどうやったら母を説得できるか」とか、そういうのを考えるのがすごく好きだったんですよ。

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――子供時代からすごく頭の切れる方だったんですね……。Nintendo 64やPlayStationではどんなタイトルをプレイしていましたか?

十束:一番やり込んだのは『スーパーマリオ64』で、何百時間とやってクリアしました。雪のステージでマリオの帽子が取られたままセーブしちゃって、姉と大ゲンカになったんです。実は、人生で唯一、姉と喧嘩したのがこのときで……(笑)。Nintendo 64だと『マリオパーティ』もやってました。遊ぶ友達が他にいなくて、姉がいないときは一人でずっとCPUと『マリオパーティ』で対戦していたり……。あとは、PlayStationだと『クラッシュ・バンディクー』、『パラッパラッパー』、『サルゲッチュ』も好きでした。

――「一人『マリオパーティ』」は「一人○○」のなかでも結構難易度が高いですね。ここまで出てきたタイトルはメジャーなものが多いですが、ゲーマーとしてコアなタイトルをプレイするようになったのはいつごろでしょう?

十束:自分の中で好きなゲームのジャンルが変わっていったのは、ゲームセンターに通い始めた高校生の頃ですね。そこからはどんどん地下に潜っていくように、コアなタイトルにハマっていきました。

――ゲームセンターに通うようになったきっかけは?

十束:受験勉強のために塾へ通い始めたんですけど、あまりにも友達がいなかったので、学校と塾の合間にすることがなかったんです……。なので、とりあえずゲームセンターに行って、相手が入ってこない時間で格ゲーのストーリーモードをプレイしよう、という軽い気持ちだったんですけど、気づいたら塾の月謝を溶かしてました(笑)。

――どんなタイトルにハマって、ゲーセン通いが加速したのか気になります。

十束:それが最新の筐体だったかどうかはわからないんですけど、『BLAZBLUE』とか『ボーダーブレイク』は結構やってましたね、唯一音楽ゲームだけあまり詳しくないくらいで、他にも色んなゲームに挑戦していました。

ーー十束さんの思う、ゲームセンターならではの魅力とは?

十束:「この人何してるんだろう?」みたいな人がいっぱいいて、なぜか生きる希望が湧いてくるんです(笑)。でも、通っているとそういう人と話すきっかけもできたりして。そのなかでも、いまだに仲良くしてもらってる女の子が一人いたり、長く付き合える趣味の友達ができるのも魅力ですね。あと、単純に受験勉強の気分転換にめちゃめちゃなったので、ストレス発散にはオススメです!

――日中~夕方のゲームセンターって、どこか居心地もいいですよね。僕もゲーセンでお弁当を食べたりしてたので、すごくわかります。

十束:え、私もそうなんですよ! ゲーセンの中で食べるお弁当めっちゃ美味しいですよね(笑)。あと、たまに行く都会のゲーセンには猛者がいて、その人を応援するファンのような感じになって、実際『EVO(※Evolution Championship Series。毎年ラスベガスで開催される、世界最大級の格闘ゲーム大会)』とか大きな大会で優勝していく過程をいちファンとして近くで楽しめる、という楽しみ方もあります。足を踏み入れづらいなと思っているひとは、ぜひウメハラ(※梅原大吾。日本におけるプロゲーマーのパイオニア)さんの漫画(『ウメハラ FIGHTING GAMERS!』)を読んで欲しいです。人との交流がめちゃくちゃ書かれているヒューマンドラマで、読むと絶対ゲームセンターに行きたくなると思います。

――いまだと『ハイスコアガール』も、ゲームセンターに行きたくなる漫画ですよね。

十束:でも私、あの漫画みたいなコミュニティが作れなかった側の人間なので、「それに比べて私は何なんだ」って思っちゃうんですけど……(笑)。

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