『テレビゲーム総選挙』と『紅白歌合戦』 2021年末、ゲームの話題で世間を賑わせたテレビ番組に思うこと

『テレビゲーム総選挙』などに思うこと

 「テレビ番組がつまらなくなった」と言われて久しい昨今。こと2021年の年末に限れば、「ゲーム」というカテゴリにとっては、テレビ起点の話題がなにかと多い期間だった。

 本稿では、この年末に世間を賑わせた、「ゲーム」を題材にしたテレビ番組・企画を振り返る。たとえば10年後、また観たいと思わせるような映像を世に送り出すことが、テレビメディアの価値のひとつなのではないだろうか。

賛否含め、話題を呼んだ『テレビゲーム総選挙』

 最初に取り上げなければならないのは、やはり『テレビゲーム総選挙』だろう。12月27日19時よりテレビ朝日系にて放送された『国民5万人がガチ投票!テレビゲーム総選挙』は、5万人以上の日本国民を対象に実施されたアンケートから、“日本人がもっとも好きなテレビゲーム”を決め、そのベスト100を紹介する番組だ。出演者には、有野晋哉(よゐこ)や、伊集院光といったゲーム好きとして広く知られる芸能人がラインアップされ、ランクインした人気タイトルを話のタネに3時間を盛り上げた。

 トップ10にランクされたタイトルは以下。

1位:『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
2位:『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』
3位:『ファイナルファンタジーVII』
4位:『あつまれ どうぶつの森』
5位:『スプラトゥーン2』
6位:『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
7位:『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』
8位:『クロノ・トリガー』
9位:『ファイナルファンタジーX』
10位:『スーパーマリオブラザーズ3』

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 1st トレーラー

 トップ10のみを振り返ると、任天堂製のハードから発表されたタイトルが8作品と、もうひとつの国内の主流ハードメーカー・ソニーを圧倒する結果になった。PlayStationでリリースされたのは『ファイナルファンタジー』シリーズから選出された2作品のみで、性別や世代、プレイヤー像を加味しなければ、同シリーズ以外のPlayStation発タイトルは、販売本数・評価の割に市民権を得られていない実態が明らかとなってくる。

 一方、発売年を見ていくと、1980年代が2作品、1990年代が3作品、2000年代が1作品、2010年代以降が4作品となっている。90年代の3作品のうち、2つは前半から中盤にかけてリリースされており、(後半にリリースされた)残りの1つと00年代の1作品がPlayStation発タイトルだった。このことからは、90年代後半から00年代いっぱいにかけてが、PlayStationがハード市場の覇権を握っていた時代だったとわかる。このあたりは多くのゲームフリークの実感とも一致する部分なのではないだろうか。裏を返すと、90年代中盤まで、そして10年代以降は任天堂製ハードの時代であるとも言える。賛否両論巻き起こるランキングであったのは確かだが、結果からは興味深い傾向も見えてくる。



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