アニメ『Arcane』が『イカゲーム』の記録を塗り替える大ヒット あらためて紐解く『LoL』と関連コンテンツの強さ

『Arcane』ヒットで考える『LoL』関連作の強さ

EDG vs DK|2021 World Championship Finals Game 5

 そして『Arcane』に登場する舞台(ゾウン・ピルトーヴァー・ゾウンなど)や登場キャラクターのほとんどは、LoLのゲーム内世界「ルーンテラ」由来のもの。つまり『Arcane』は「普段からLoLを熱心に遊んでいるプレイヤーの大部分にとって馴染み深いアニメ作品」として受け入れられ、加えてLoLが抱える“億単位のユーザー層”が一斉に『Arcane』を視聴したとなれば、『イカゲーム』に迫る人気を叩き出した事実も容易にうなずけるのではないだろうか。

 全9話構成の『Arcane』は11月20日のエピソード配信を持ってひとまずの終幕を迎えるが、仕掛け人のライアット・ゲームズはビッグタイトルにアニメ化に留まらず、『ヘクステックメイヘム』(リズムアクション)、『ヌヌの唄』(アドベンチャー)、『ルインドキング』(ロールプレイング)……などなど、『Arcane』でLoLに興味を持ち始めた新規ユーザーを逃すことの無いよう、多岐にわたる派生コンテンツ(主にミドルボリュームのゲーム作品)をすでに展開している。『Arcane』の結末はもちろんのこと、ライアット・ゲームズが手掛ける超巨大IPの行方に今後も目が離せない。

(画像=『Arcane』(アーケイン): オフィシャルトレーラー日本語吹替版より)

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