アニメ『Arcane』が『イカゲーム』の記録を塗り替える大ヒット あらためて紐解く『LoL』と関連コンテンツの強さ

『Arcane』ヒットで考える『LoL』関連作の強さ

 9月17日にNetflixで配信が始まるやいなや、またたく間に1億4000万人以上の世帯に視聴された『イカゲーム』。同作はいまや世界中を席巻している人気コンテンツだが、その飛ぶ鳥を落とす勢いを上回るキラーコンテンツがNetflixで配信されているのを読者の方々はご存知だろうか。その名も『Arcane』と言い、11月7日に全世界で公開になったとほぼ同時に、Netflixの人気ランキング上位群を追走。配信開始から1週間を待たずして、『イカゲーム』が約40日間にわたって守ってきた首位の奪取にいたった。

『『Arcane』(アーケイン)』:公式トレーラー

世界中の視聴者を惹きつけて止まない“姉妹喧嘩”

 そもそも『Arcane』とは、”血の繋がった姉妹の壮絶な喧嘩”を描いたアニメーション作品である。鬱屈とした地下都市で手を取り合って生きる「ヴァイ」(声:小林ゆう)と「パウダー」(声・上坂すみれ)は、とある事件によって運命を引き裂かれ、それぞれ異なった生涯を辿っていく。姉のヴァイは都市の安全を守る警察官に、一方で妹のパウダーは名前を「ジンクス」へと変え、姉とは対照的に治安を荒らす反逆者として悪名を轟かせる……というのが大まかなあらすじ。厳密には群像劇に近いのだが、ネタバレを避けるためにも、本稿では詳細な解説はしないことをご了承いただきたい(本音を言うと、実際に各エピソードを見てもらいたい)。

『Arcane』(アーケイン):ファイナルトレーラー日本語吹替版

 関連メディアによるレビュー及び評価も上々のようで、「Rotten Tomatoes」(米大手レビューメディア)の場合、100%(レビュアー陣)・98%(一般ユーザー)と両パラメーターで高評価を記録。本稿執筆時点(11月18日)のレビューを見ると、『Arcane』のストーリー描写や視聴者を引き込む世界観作りが特に支持を得ている模様だ。

世界的ヒットの理由は原作ゲームが抱える膨大なプレイヤー人口か

 「『イカゲーム』を越えた」と聞いて浮かび上がってくる疑問と言えば、やはり『Arcane』が大ヒットを巻き起こした理由だろう。関与しているクリエイター陣および俳優陣の豪華さをはじめ、具体的な要因は幾つか考えられるものの、『Arcane』が生まれるキッカケとなったゲーム作品『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)の存在は絶対に欠かせない。

プレシーズン2022 スポットライト | ゲームプレイ – リーグ・オブ・レジェンド

 LoLはライアット・ゲームズの手によって2009年に誕生したPC向けマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)。相手陣地の拠点を破壊し合う5対5の対戦型ゲームで、全世界ユーザー数は驚異の1億人を突破している(2020年時点)。この数字にいまいちピンと来ないかもしれないが、リアルスポーツのテニス(約1億人)を上回るプレイヤー人口と考えてもらえれば、いくらか分かりやすいはずだ。すでにリリース10周年を迎えたタイトルながらも、2020年度の収益は約1800億円に到達。莫大な数のプレイヤーと観戦者数を抱えており、現在進行系でeスポーツシーンの最前線を走る巨人として認識されている。



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