『徹子の部屋』にも出演した、ハラミちゃんの大躍進 コロナ禍のストリートピアノカルチャーを追う
人気ピアニストYouTuber・ハラミちゃんが「大人気ポップピアニストYouTuber」として、10月22日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。
現在のチャンネル登録者は184万人で、ここ数年はTVでの露出も増えるハラミちゃん。彼女の人気の秘密と、彼女の代名詞でもあるストリートピアノカルチャーについて追っていきたい。
黒柳徹子も絶賛
出演した『徹子の部屋』では、おなじみのOP曲をハラミちゃんが生演奏しスタート。徹子からは「いま1番話題のピアニストとご紹介できます」と太鼓判を押された。ハラミちゃんといえば、聞いたことがない楽曲でも、その場のリクエストで演奏する絶対音感を持っていることでおなじみ。徹子からのその場の要望で、「シクラメンのかほり」(布施明)、「香水」(瑛人)、「マリーゴールド」(あいみょん)、「うっせぇわ」(Ado)の即興メドレーもアレンジを加えながら完璧に弾きこなした。番組内では、音大時代に次々に出会う人の才能に音楽への自信を失い、卒業後はPCも使えない中、IT企業に就職したことを明かした。さらにその後は体調を崩し、引きこもりとなってしまったが、その状況を脱するきっかけとなったのがストリートピアノだったようだ。初めて街中で演奏した際の動画を、社会人時代の先輩が撮影しYouTubeに投稿したことから、ハラミちゃんのYouTube人生は始まっている。
2019年とストリートピアノカルチャー
ストリートピアノの文化は、2008年にプロジェクトとしてイギリスから出発し、そこから世界へと広がっていったと言われている。日本や中国のアジア圏で広まったのは、2011〜2012年頃。2011年に鹿児島に国内初のストリートピアノが置かれたことから始まる。
近年では、ストリートピアノを弾く動画がYouTube上に多く投稿されているが、その盛り上がりの一つの発端となったのが、2019年4月に東京都庁展望室に設置されたことではないだろうか。ハラミちゃんがYouTubeデビューのきっかけとなった演奏場所はまさにここだった。芸術家・草間彌生監修の黄色にドット柄のピアノを動画で見たことがある方も多いだろう。東京都心部に大々的にストリートピアノが設置されたことから、“都庁ピアノ”と題して、多くの“弾いてみた”動画が投稿されている。場所も東京の観光地の一つでもあることから、演奏を見物するギャラリーの数も多く、盛り 上がるコンテンツとして、設置後すぐにこの場所を訪れたピアニストYouTuberは多い。