【東海オンエア・コンビ分析】第九回 てつや&りょう 異なるタイプの“天才型”

 ここでふとある動画のことを思い出した。今年1月にアップされた動画「ロブスター片手に持ってるだけでじゃんけん絶対勝てる説」だ。片手にロブスターを携えることで、チョキの印象を与えられた相手が無意識にグーを出すので、パーを出せば必ず勝てるという説を検証していく企画である。

 ロブスターという手に入りにくいアイテムであることはさておき、10戦中9連勝という見事な結果になったこのてつやの説。てつやが「天才的な発見」と自画自賛するのと同時に、りょうが「絶対出すだろ! ネタ会議で意気投合したもんね。これすげーじゃんって!」とノリノリだったのが印象的だった。対して、としみつは「俺、ちょっとあんまわかんないのよ」としっくり来ていなかったにも関わらず、引っかかる側の視点でヒントを提供していたのも興味深い。

 相手の行動を誘導していくという意味では、このときすでにてつやの中で催眠術師への道が開いていたのかもしれない。そしてもしかしたら。りょうも他ならぬてつやの言うことであれば、催眠状態に没入するのではないかとさえ思えたのだ。いや、もうすでに何度も私たちはかかっている姿を見てきたような気がする。

「東海オンエアすごろく」を開発しました!!

 なかでも、忘れられない動画が「「東海オンエアすごろく」を開発しました!!」だ。2016年3月にアップされた少々懐かしい動画なので、見ていない方はぜひ先に視聴してもらえるとうれしい。てつやの作った「東海オンエアすごろく」をりょう、てつや、しばゆー、虫眼鏡でやるというシンプルな企画なのだが、その強制力が尋常ではない。YouTuberのプロ意識というよりも、この言葉に逆らうことなどできないという何かが意識に強く刷り込まれているかのようだ。

 なかでも、りょうはイケメン&常識人というキャラクターであったにも関わらず、ゲームの指示に従うままに、ブラを装着してコンビニに行くことになってしまうのも大きな見どころ。「うぜー!」と叫びながらも、やめることができない。そして最終的にイタリアにまで行ってしまうのだから、これはもう一種のてつやの催眠術と言ってもいいかもしれない。

【ほぼ一生】「令和」の間やり続ける罰ゲームを1人1つ決めよう!

 東海オンエアの十字架と呼ばれる罰ゲームも、長期間に渡りプライベートにも支障が出るものばかり。そんな中、「【ほぼ一生】「令和」の間やり続ける罰ゲームを1人1つ決めよう!」で、てつやが「メンバーカラーのミサンガ装着」という罰ゲームを提案した際、小さな文字で「※りょうは挨拶が“元元号号!俺がりょうだぜ令令わっほ~い“になる」と追記しており、りょうを困らせていたのが微笑ましい。

 りょうとてつやは長身でイケメンという共通点から、ファンに「ツインタワー」と呼ばれることもある。だが、考えてみれば2人の得意・不得意はくっきりと対称的だ。集合時間に誰よりも早く到着するりょうと、朝なかなか起きられないてつや。絵が苦手なりょうと、似顔絵もスラスラ描いていくてつや……といった具合に。

 「努力の天才」であるりょうと、「発想の天才」であるてつや。きっとお互い「この人にだけは敵わない」と思える人なのだろう。そして「この人の期待には応えたい」と同時に、「この人は必ず期待に応えてくれる人」という信頼感もある。そんな絆が2人の間にだけ成立する無茶振りや十字架を生んでいるのではないだろうか。

 きっとこの先も、てつや&りょうはもちろん、東海オンエアの関係性は深まっていく一方。お互いの言葉がより強い意味を持っていくに違いない。「ここまでやる?」とツッコミながらも、その絆を感じさせる催眠術(のような罰ゲームや企画の動画)が生み出されていくのではないかと思うと、ますます東海オンエアから目が離せない。



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