コロチキ・ナダルの“クズキャラ”なぜウケる? YouTube上でも異彩を放つパーソナリティ
さらに直近では、8月27日に「企業案件のギャラが少なすぎてナダルが企業の人にブチギレました」と題した動画が公開された。これは、製品やサービスを紹介する“企業案件動画”が決まったことを受け、ギャラを1桁少なくナダルに申告するというドッキリだ。案件動画が激安のギャラだと知ると、ナダルは「ギャラ低い企業案件、全くやる気せえへん」と言って舌打ちをするなど通常運転。その後、ネタばらしで逆に1桁多いことを知ると、とたんにやる気を出していた。
こうしたナダルの悪口をフィーチャーしたドッキリ動画の再生数は軒並み高く、100万を超える動画も数本ある。しかし、コロチキのYouTubeチャンネル「よろチキチャンネル」の登録者数は23.9万人(8月28日時点)。やはり、悪口を言うナダル然り、それをけしかける西野然り、決して“いい人”とは言い難い見え方をしているために、固定のファンがつきにくいのだろうか。
とはいえ、悪口を吐くナダルは水を得た魚のように面白い。それに、先輩芸人であろうと、売れっ子YouTuberだろうと無差別に陰口を叩き、本人を目の前にしてもそこそこ失礼な発言をするという意味で、謎の一貫性もある。”実はいい人””素は愉快な人”といった見せ方の多い芸能人YouTuber界隈において、そういったナダルの特異でダークなパーソナリティがまるっと詰め込まれて、かつエンタメに昇華されているからこそ、上述したドッキリ動画は異彩を放ち、ウケているのではないだろうか。