Twitterが有料サービスを連発する理由とは? 新機能「Super Follows」「チケット制スペース」のテスト運用スタート

Twitter、新機能のテスト運用開始

矢継ぎ早にリリースされる有料サービス

 Twitter社は、Super Followsやチケット制スペースのほかにも今年前半に課金や支払いが伴う有料サービスを矢継ぎ早にリリースしている。そうしたサービスを時系列にまとめると、以下のようになる。

 今年1月末にTwitter社はニュースレター配信サービスRevueを買収して、同社の新規サービスとして提供開始した。同サービスを利用すれば、個人や小規模事業主であっても簡単に月額制のニュースレターを配信できる。同サービスを始める際にはTwitterからRevueの公式サイトに移動するのだが、この公式サイトは現状では日本語非対応だ。

 5月上旬には、投げ銭機能「Tip Jar」がリリースされた(この機能の詳細は、こちらの記事を参照)。

 6月3日にはオーストラリアとカナダを対象として、有料プラン「Twitter Blue」を提供開始した。月額料金を支払えば、ツイートの取り消し、ツイートを整理するブックマークフォルダ、UIのカスタマイズなどが実行できるようになる(下の画像参照)。

 有料サービスが次々とリリースされる背景に関して、US版Forbesは2月初めに考察記事を公開した。Twitter社のジャック・ドーシーCEOがさまざまな有料サービスのリリースを模索していると発言したことに対して、この記事は同社が広告収入以外の収入源を確立しようとしていると指摘した。周知の通り、コロナ禍により広告の出稿が減少したため、広告収入が世界的に減少した。こうした影響はTwitter社も受けていたので、広告以外の収入の柱を作るのが急務なのだ。

 Twitter社は多数の有料サービスをリリースすることで収益構造を再構築しようとしているが、有料サービスがユーザに受け入れられるかはまだわからない。しかしながら、一部の有料サービスは新たな基本機能として定着するかも知れないだろう。

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

画像出典:The Verge「Twitter is opening applications to test Ticketed Spaces and Super Follows」より

〈Source〉
https://www.theverge.com/2021/6/22/22545167/twitter-opens-super-follows-ticketed-spaces-new-feature-test-application-ios-android
https://www.theverge.com/2021/2/25/22301375/twitter-super-follows-communities-paid-followers
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2021/introducing-twitter-blue
https://forbesjapan.com/articles/detail/39872

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