帰ってきた「春」のパオパオチャンネル 連続投稿された動画がゆるく、愛おしく、輝かしい

 「春ですよ~!」の掛け声を、150万人が待っていた。

 今年1月に活動休止から復活し、「各季節に一度、3日連続投稿する」ことを発表したパオパオチャンネル(@小豆、ぶんけい)。4月9日から11日にかけて、その2021年春バージョンが投稿された。

 一本目の動画のある場面で、@小豆がこの3日間の動画について「折れ線グラフにしたらこう」と表現していた。1,2本目で少し下がり気味になり、3本目でグーンと上がるグラフ。動画の緊張感という意味では正しく、ファンにとっての幸福感という意味では間違っている表現だろう。

 「季節に一度」という各動画の貴重さをまったく考慮していない日常的な動画2本と、二人の才能が存分に発揮された突然のクールな「踊ってみた」1本。そんなパオチャンらしい3本に、コメント欄やSNSは歓喜の声で溢れていた。幸福感は3日間常に100%以上を記録していたようだ。

あまりにもゆるかった「おうちお花見」と「卵焼き」

「3本しか上げないからって、私たち別に、“めちゃめちゃ気合い入れよう”っていう人たちじゃないじゃんね。みんな知ってると思うけど。」(@小豆)

「3ヶ月待たしてさあ、卵焼き作ってさあ、食って“うまい”しか言わんのヤバいよ普通に。見てくれてありがとね。」(ぶんけい)

 2本目の動画「卵焼き花嫁修行とそれを食べたい人」で発されたこの2人のセリフが、「パオチャンらしさ」そのものである。たとえ投稿数が少なくなったとしても、ゆるく二人でわちゃわちゃするスタンスは崩さない。ただ、そのスタンスは「みんな知ってる」よね、「見てくれてありがとう」とあくまでもファンと一緒にごろごろしている認識でいる。前回から30万人近く増えているチャンネル登録者たちは、その2人の姿勢にいつも通り癒やされたのではないだろうか。

 待望の「春ですよ~」の掛け声から始まった“おうちお花見”。百円均一で買ってきた造花に桜がほとんどないことをぶんけいから突っ込まれ、「お花見って桜だけなんですか?桜見じゃない?それはもう」「そういう固定観念捨てよ?」と逆ギレする@小豆。

 「フルーツ盛り合わせ·桜のピン付き」というセンス皆無のネーミングを見せ、手を振ったらシャボン玉が出てくるおもちゃを「来年にしよっか」と突如先送りにし、泥団子づくりのおもちゃは「水しか無いから泥ができる」と結局使わず……とやりたい放題である。

 片方が適当にウクレレを弾き、片方がシャボン玉を部屋の中に充満させるというツッコミ不在のシュールなシーンを2連続で見せ、「スゲー飛ぶ!」おもちゃを一通り飛ばしたあと、「ちょっとヤバいかもね。春の動画一本目でしょこれ、怖くなってきたわ」と心配するぶんけい。「なんで?」と気にかけない@小豆。

 「動画を撮る前に3時間くらい喋ってたから喋ること無い」と沈黙し、「そろそろ電池切れるから終わろ」と電池が切れたところで動画が終了した。

春ですよ

 あまりにもゆるいが、なぜか大爆笑しながら見てしまう多幸感あふれる雰囲気と内容。先述の通り、この衝撃のゆるさは2本目も続いた。

 卵焼きを食べたいというぶんけいに、最近練習しているという@小豆が卵焼きを作ってあげるというだけの動画である。特段食レポもせず、「おいしい」「うまっ」と楽しそうに卵焼きを食べる二人。

 これだけの内容でもファンたちが十二分に楽しんでいることは、コメント欄やSNSに「おにぎりのひとりです」「全握り」と自らを「おにぎり」と称するファンが急増したことから用意にわかる。この動画の中で出た@小豆の言い間違い「おにぎりのみんな動画覚えてる?」が、視聴者層におにぎりがいるように聞こえたというネタに喜んで乗っているのだ。

卵焼き花嫁修業とそれを食べたい人

 あくまでも気を張らずにいつも通りの姿を見せ、ファンとの信頼関係を確認する、そんな安心感のある場所としてのパオパオチャンネル。2人のチャンネルに対する想いが再確認できた前半2日間だった。

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