生田鷹司&佐香智久&濱野大輝&石井孝英に聞く、YouTubeオーディション『ReFlap』の“複雑で多様な面白さ”

生田鷹司&佐香智久&濱野大輝&石井孝英に聞く、YouTubeオーディション『ReFlap』の“複雑で多様な面白さ”

 7人の男性バーチャルタレントによる「100年アイドル」の称号を争うYouTubeオーディション番組『ReFlap』が面白い。

 同プロジェクトは、“人生どん底”にいる男性タレント7人ーー鐘ヶ江隼弥(CV:生田鷹司)、鷹宮陽向(CV:松岡侑李)、鴎端慧(CV:佐香智久)、五百雀玲於奈(CV:天月)、鷲埜瑞人(CV:濱野大輝)、鵡川郁(CV:石井孝英)、孔雀石麗司(CV:熊谷健太郎)が再起をかけて「100年アイドル」の称号を勝ち取るためのオーディションに挑む、YouTube配信・リアルオーディション番組だ。

 YouTubeやTwitter、Instagramと連動して発信されるコンテンツが妙にリアルなうえ、それぞれが連携する楽しさもあったり、歌手・声優など、多種多様な演じ手が集うことで起こる化学反応も新鮮。ユーザーの投票結果でメンバーランキングが確定する“ガチ”な戦いのため、応援がキャラクターやシナリオの今後にも関わってくる点にも注目だ。

 今回は7人のメンバーを演じるキャストのうち、6月10日にリリースされた『ReFlap Chasing RePlayers’Collection』に参加する生田、佐香、濱野、石井の4人にインタビュー。コンテンツ制作の裏側を知るべく、キャラを演じるうえで心掛けていることや、自身とキャラクターとの共通点、楽曲への取り組みなどについて、じっくりと話を聞いた。(編集部)

「自分の半身だと思って過ごしている」(佐香)

ーー『ReFlap』は、第一印象として「すごく面白く、かつ複雑なプロジェクトでもあるな」と感じました。実際に演じる、歌う皆さんは、最初に企画概要を聞いた時にどう思ったのか、というところから聞かせてください。

生田鷹司

生田鷹司(以下、生田):最初にお話を伺った際には、キャラクターに声を入れさせていただくんですが、喋る以外のところでキャラクターたちが色々動いて活動もするし、リアルな接点も作っていくと聞いて、「今までにないものだし、すごく面白そう」と思いました。

佐香智久(以下、佐香):最初は、「10分ぐらいお話を聞かせてください」とキャラクターの設定が固まる前に、お話をしたのを覚えています。そこで話したことが、実際のキャラクターに半分ぐらい反映されていたりもするんです。だからこそ、走り出した瞬間から他人事とは思えなかったというか、自分の半身だと思って過ごしているところはあります。

濱野大輝(以下、濱野):企画書を見た段階では、まさに近未来というか。YouTubeなども活用しつつ、リアルイベントもやっていったり、そこに生身の我々ではなくキャラクターが登場したりというのは、どういう反応があるんだろうと興味深かったですし、参加する上でどんなキャラクターを演じさせてもらえるんだろうとすごくワクワクしていました。

石井孝英(以下、石井):僕は投票システムのシビアさに驚きましたね。なぜかというとーー(画面越しの石井がフリーズ)

濱野:あ、石井くんが止まった! やっぱりいいキャラしてるなー(笑)。

石井孝英

石井:あー、すみません! 続きから話します! 他の作品でよくやっている投票やオーディションって、1位ならソロ曲とか、2位以下でも特にマイナスなことはなかったりするんですが、『ReFlap』はアイドルの頂点である「100年アイドル」を決めるオーディションで、1位以外は脱落するというシステムに驚いて。かなりリアル寄りのアイドルオーディションなんだと斬新に感じましたし、役のオーディションに受かった段階で嬉しかったんですが、「ここからまた、他のキャラクターに勝っていかなきゃいけないんだ」という焦燥感も生まれました。

ーーたしかに、オーディションを勝った先でまたオーディションが始まった、みたいな状態ですもんね。そういった第一印象があったうえで、実際に参加してみてわかったことは?

生田:TwitterやYouTube、Instagramでそれぞれ反応してもらっているのを見ていて、リアルにいろんな物事がどんどん動いていくのを体感できたのは、すごく面白かったです。それと同時に、ファンの方たち一人ひとりの頑張りが反映されてるんだと、少し怖くもなりました。

佐香:生田さんの言うように、ファンの方たち一人ひとりの頑張りもそうですし、自分の頑張りも反映されてしまうので、慧がうまく行ってなかったりすると、僕自身も「がんばらなきゃ……」と焦ってしまいます。

濱野:初めてリアルイベントに参加したとき、お客さんが『ReFlap』というコンテンツも、RePlayer’sたち一人ひとりのことも応援してくれているんだと強く実感しましたし、楽しさと怖さの両方を覚えました。同時に、キャストの皆さんが多種多様なので、このコンテンツの面白さはそういう“多様性”でもあるんだろうなと改めて確信しましたね。

ーー続いて石井さんは……また止まってますね(笑)。

濱野:スローになったり速くなったりしてる(笑)。

佐香:もうわざとにしかみえない(笑)。

石井:すみません! ちゃんと動いてます! ほら!(激しい動き)

ーーでは改めてお願いします(笑)。

石井:実際に参加してみてわかったのは、テレビ番組とかでよく見る“アイドルのオーディションに密着する番組”に近いなということですね。お互いに譲れない戦いだとわかっていても、同じ時間を共有することによってキャラ同士に友情が生まれてきて、時間が経つにつれて、そのキャラ同士の掛け合いにも深みが増していったりとか。その様子を『RePlayers’ Note:01』のストーリーやインスタ、公式Twitterでアップしてくださっていたりもして。そういうのを一緒になって共有できるところが1つの魅力かもしれません。あとはやっぱりオーディションなので、絶対に終わりがあるし、タイムリミットが存在するという焦燥感をキャラクターと共有できてるからこそ、もっとこの子を応援したい、がんばらなきゃと一心同体になって応援できるのが大きな魅力なんです。

「落ちるまでを一通り楽しめる、郁の心の余裕が羨ましい」(石井)

ーーキャラクターの設定には皆さんそれぞれのパーソナルな部分も含まれているということですが、演じたことで「自分はこういう部分があるのか」とわかったり、逆に全く自分になくて羨ましいと感じた部分はありますか?

生田:最初の設定を教えていただいたとき、隼弥は明るくて元気で主人公チックなキャラだという印象だったんですが、演じるうちに「やっぱり人間って生きてると色んな顔を持ってるんだ」と思うようになりました。僕自身も、こういう仕事の時にはこういう顔、外を歩いている時はこんな顔、友だちと会う時はこんな顔、みたいなのがあるんですけど、その中の1つが隼弥と似ているので、すごくシンパシーを感じているんです。でも、演じているうちに、自分が勝たなきゃならない相手が周りにたくさんいることで、少しづつ闇が見えてきたというか。それを演じたときに「隼弥って泥臭いやつなんだ」と改めて思いましたし、自分が置かれている状況ともリンクする部分があって、より隼弥のことが好きになりました。

 隼弥へ憧れる部分に関しては、何よりまっすぐなところですね。僕自身も、やるって決めたことをなるべくやろうとはするんですけど、ちょっとした誘惑や怠惰な気持ちに負けてしまう瞬間もあって。なんだかんだ紆余曲折を経て、その都度定めたゴールに何とか辿り着けてはいるんですけど、隼弥は紆余曲折が心の中であまりない気がしていて。脳と口が繋がっているかのように思ったことをすぐに言ったり、そこに加えて体が直結してるかのように思うままに行動するところもあって、それは自分にはないところなので、すごく憧れますね。

佐香智久

佐香:僕は最初に全部のキャラクターの資料を読んで「このキャラクターはこういう性格なんだ」みたいなことを考えてたんですけど、『ReFlap』ってそれぞれがオーディションに参加する動機があって、その中には簡単には言えないような闇の部分があったりするし、キャラクター同士の会話でも「ここでこんなこと言う必要ないだろ」みたいなことも結構あったりするんです。でも、それも物語が進んでいくにはすごい必要なことだったりするわけで、みんなの素直で純粋なところが最終的にはすごく好きになるし、今の自分にも必要だなって思わされるところもあるんです。僕は逆に「こんなことを言ってややこしくなるなら、言わない方がいいや」と諦めるタイプなので、「慧みたいになりたいな」と尊敬しています。

 

濱野大輝

濱野:瑞人はオーディションに参加しているものの、他のキャラクターに比べてクールなところがあって。特に今回はリベンジする側として、余計頑張らなきゃいけない立場なのに、ここでも冷静なんです。自分はオーディションに落ちたとき、悔しい気持ちがネガティブな方に行きがちなんですが、冷静かつ純粋にオーディションへ向けて準備をしている瑞人を見ると、「自分もこうありたいな」と憧れる部分はあります。演者としても、瑞人は時間をかけて人間味を出していくタイプなので、演じるたびに新たな発見があって嬉しいです。探究心を刺激される感じというか。

石井:郁は他のキャラクターたちに比べると、過去が重いというより、今が危ないタイプというか。このままだと本当に生活が危ない崖っぷちの芸人さんという、よりリアルに近い立ち位置のキャラクターだなと思っていて。最初はメンタルが強いなというくらいだったんですが、最近は自分が楽しいという感情よりも、他人を大切にする「とことん自己犠牲タイプの人間だな」と感じるようになりました。心の底から自分が1位になるんだという態度ではなく、それぞれのキャラクターたちの魅力を引き立てて、みんなを楽しませようという感じがするんです。そういう意味で、オーディションに対する向き合い方は立ち位置は瑞人さんに近いのかも。インスタのストーリーでやった質問企画でも、郁は過去の恋愛について「全部告白された側」と言っていて。来るもの拒まずで相手に合わせるタイプなのかなというのも最近の発見でした。最近といえば、彼が心の底からオーディションを楽しんでるんだと感じたエピソードもあって。これからはもっと一皮向けた郁くんが見れると思うので期待していてほしいです。あれ、質問なんでしたっけ。自分と共通する部分か(笑)。

濱野:それは、みんなを笑顔にしてくれるところなんじゃない? 今日も一人だけ止まったりして(笑)。

石井:たしかに(笑)。人を笑わせるためならどれだけでも体を張りますよ、という姿勢はかなりリンクしているかもしれません。

ーー逆に郁へ憧れる部分はありますか?

石井:オーディションに対しての心持ちですね。「絶対勝つぞ、周りは全員ライバルだ」と気負いせずに「一緒に楽しもう! 楽しんだもん勝ちだよ!」という姿勢で挑んでいるところを尊敬します。僕は絶対にオーディションに受かりたいですし、落ちたらめちゃくちゃ悔しいと思うので。落ちるまでを一通り楽しめる、郁の心の余裕が羨ましいです。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

映画部Pick Up!