「マスク」と「ドア開けツール」が急増……新型コロナ禍、クラウドファンディングで増えたキャンペーンを調査

「マスク」と「ドア開けツール」が急増……新型コロナ禍、クラウドファンディングで増えたキャンペーンを調査

 コロナウイルスが世界中に影響を与えている。クラウドファンディングサイトKickstarterでも、コロナの影響を受けて増えたジャンルがある。それは「マスク」と「ドアノブを引いたりボタンを押したりするツール」だ。マスクもツールもピンからキリまで、計50キャンペーンほどを駆け足でご紹介していこう。それではよーい、ドン!

激増したマスクキャンペーン

 Kickstarterの中でも、キャンペーンジャンルの流行廃れはある。スマートウォッチ系キャンペーンや自走スーツケースが流行ったこともあったし、最近では何度も使えるマイ・ストローや、ミニ雑誌式RPG「Zine Quest」なんかが流行ったことが記憶に新しい。だが今一番の流行はなんと言ってもマスクだろう。

 世界中でマスクの需要が高まるに伴い、Kickstarterでもマスク系プロジェクトは増えていった。もちろんコロナウイルスが来る以前にも、マスクのキャンペーンは時折見られた。その多くはサイクリストやバイカー用の大気汚染から健康を守るためのマスクであった(アート系の「マスク」なども時折見られたが)。

 しかしウイルスの脅威が広がるにつれて、かなりの数のマスク系のキャンペーンが毎日とは言わないまでも毎週のように続々と登場してきたのである。4月24日の記事執筆時点で資金募集中のものだけでも13件ある。

見た目様々、機能も様々

 しっかり着用しながらも口部分を解放できるもの、食器洗い機で洗えるもの、アプリ連動スマート機能付きのもの、AIと3Dプリントを活用して着用者の顔にマッチするというマスクも複数、ネーミングだけ遊びすぎなサージカルマスクのフィルターを切り出してより長持ちさせるためのマスク(?)なんてものもあった。

 そのような機能性を重視したものだけではない。ファッション性をアピールするものも出ているし、なかにはスチームパンク風のものまである。

 リワードは1ドルで作り方紹介という家庭にあるものでDIYするマスクプロジェクトがあるかと思えば、目標金額が強気すぎる3億円で到底達成できそうにないものまで。プロダクトだけでなく、キャンペーンの意図やクオリティーまで、十人十色のマスクキャンペーンが見受けられる。

DIYマスクからマスクアクセサリーまで

 ちゃんとしたプロモ動画も撮影してマーケティングにもお金を掛けてそうなものばかりではなく、より本来のキックスタート精神のある個人主導プロジェクトも多い。

 そういったものの中には、500枚の手作りマスクを寄付するために資金を集めるものから、身近な素材と組み合わせて作るマスクDIYキットまである。

 このようなプロジェクトには個性的なものも多い。例えば自分で3Dプリントするオープンソースマスク、マスクで耳が痛くならないようにする部品マスク用UVフィルターDIYフェイスシールドN95用の排気弁マスク携帯用のホルダーなんていうものも複数出てきた

ドア開け/ボタン押しツール

 マスク関連キャンペーンに次いで多いのは「ドアノブを引いたりボタンを押したりするヤツ」。特に公共の場所にあるドアやエレベーターのボタンを素手で直接触ることでウイルスが付着するのを防ぐための道具だ。

 形状も自分でどうにかして作れそうなシンプルなものから、開閉機構を持つものまで色々ある。シンプルなものだけ見ても形状のバリエーションは様々にあり興味深い。

 銅製のツールが多く見られるのも特徴だ。日本伸銅協会によれば銅は殺菌・消毒作用を持ち、現在Kickstarterで見られる銅製の押したり引いたりするツールはのこの性質を売りにしている。

 プロモーション動画も急いで作った感のあるもの、ちゃんと声優っぽい音声が動画についているもの、編集スキルやスタイルも多様であるし、こちらも目標金額が比較的低いものから大きく見積もっているものまであるが、マスク系キャンペーンと比べると全体的にDIY感が強いのが特徴だ。

銅製ツールも登場

 まずは材質で分けると最も多い銅製の部類から、中でもシンプルなものから見てみよう。

 鍵よりも小さな極小サイズのもの、ミニマリスティックな形状のもの、小枝みたいなもの、いわゆる「メリケンサック」ことブラスナックル状のもの、『ハリー・ポッター』の死の呪文みたいなネーミングのもの(サムネイルの女の子が武器みたいに構えているのもなんだかコワい)、「?」マークみたいなものなど。特に簡単な形のものは作り易さからもキャンペーンが多いようだ。

 だがより複雑な、複数パーツから成るツールもある。こちらのものはキャップつきでボタンを押すことのみに特化した極小サイズのもの、ボタンを押したりタッチスクリーンを操作することに特化したこちらはドア開け機能をパラコードで可能にしている、スライドすると使用部がせり出すというギミックが楽しそうなものもある。

 他にも、Kickstarterで日頃からよく見るEDC(エブリデイ・キャリー、毎日持ち運ぶ系の道具)ツールにドア開け/ボタン押し機能を付けたようなのも見られた。例えばこちらのボトルオープナーやポケットクリップがついているものや、カラビナやヘックスドライバー付きのものなどだ。こういうものであればコロナ後も便利そうだ。

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