収益は大幅減、顧客は遠のくばかり……世界最大ゲーム販売店『GameStop』従業員の嘆き
GameStopの栄枯盛衰
筆者は80年代生まれなので、ゲームがどのように人々に受け入れられ、どのように存在意義を変化してきたのかを見てきました。海外に住んでいた時は、GameStopにも頻繁に通い、新作ゲームの発売を楽しんだり、店員とプレイ中のゲームの話で盛り上がったものです。PS2やPS3、Nintendo Wiiや3DS、Xbox360が主流だった頃のGameStopは、まるで高度成長期の家電バブルのような雰囲気が漂っていました。その時の様子を知っている身としては、従業員が語る今の店の状況を想像するのも悲しいです。ワンオペで汚い店内で疲れ果てた従業員だなんて、あの頃では考えられませんでした。あのお祭り騒ぎはどうなってしまったのでしょう。
ゲームそのものは、eスポーツのおかげで大盛況です。かつてはその中心にあったはずのGameStopは、いまのゲームの盛り上がりをどう見ているのでしょう。現場の声に耳を傾けるマネージャーの存在を必要とする声を紹介しましたが、そういう人が現れたら起死回生できるのでしょうか。筆者は全盛期のGameStopに通っていたので、また返り咲いてほしいと思っているのですが、それは叶わないのでしょうかね。
■中川真知子
ライター。1981年生まれ。サンタモニカカレッジ映画学部卒業。好きなジャンルはホラー映画。尊敬する人はアーノルド・シュワルツェネッガー。GIZMODO JAPANで主に映画インタビューを担当。Twitter