赤頬思春期(BOL4)、もどかしく切ない思い出を楽曲で再現したSpotifyイベントレポ

『赤頬思春期×Spotify』レポ

彼女たちの魅力は共感できる「歌詞」

 彼女たちの魅力は何と言っても共感できる「歌詞」にある。今回のイベントを通して感じたのは、日本語になったことで歌詞への共感が強まったと言うことだ。「日常生活の中からインスピレーションが生まれてくる」とイベントの中でも語っていたが、BOL4の作る歌の世界は、私たちが毎日過ごしている生活の中にある何気ない風景であり、それに多くの人たちが共鳴するのだ。

 たとえば、2曲目の「好きだと言って」は、素直になってくれないツンデレ男子を好きになった女の子の歌。勇気を出して声をかけたのに、つれない態度を見せる彼に「どうしていつも私にだけ冷たいの?」と切ない女心を覗かせる。でも実は彼に「本当は好き」と言われたことも。つれない態度に困惑しつつも「その言葉を信じたい」と複雑な気持ちを主人公は語るのだ。

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 歌詞を書いたジヨンいわく、「学生の頃に好きだった人のことを思い出しながら書いた曲」だという。あなたも相手の態度にやきもきした経験はないだろうか? 誰もが経験したことがある、恋した時のもどかしく切ない思い出。それがBOL4の綴る世界なのだ。

 彼女たちの歌は、日本語になったことで意味がダイレクトに伝わるようになり、私たちの心に強く響いてくる。まだ聞いていない人は、ぜひ日本語歌詞で彼女たちの世界を覗いてみてほしい。「ああ、こんな経験あったな~」という甘酸っぱい記憶がよみがえるかもしれない。

 彼女たちの音楽は私たちの毎日の営みに寄り添い、そしてどんな時間でもどんな状況にもピッタリ合わせてくれる。気がつくとBOL4の世界にどっぷり浸かっている。そんな心地いい音楽なのだ。

サマソニ出演で新たなファンを獲得できるのか

 8月に開催される真夏のロックフェスティバル『SUMMER SONIC 2019』への出演も決定した。このサマソニの出演で、K-POPファン以外の音楽ファンへ大きくアピールすることになるだろう。

 私たちの心に心地よく響いてくるBOL4の音楽。今後、どんな風に日本のミュージックシーンを彩っていくのか。それがとても楽しみだ。

■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等

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