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SpotifyとApple、なぜ論争勃発? 両社の主張を徹底検証

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 音楽配信サービス大手のSpotifyは3月13日、Appleによる競合ストリーミングサービスの締め出し行為についての調査を欧州連合(EU)に申し立てた。

 Spotifyによると、Appleは自社の音楽ストリーミングサービスと競合するアプリに対して、App Storeにおけるガイドラインの改定や30%の手数料の義務付けなどを行い、健全な競争を阻害しているという(参照)。この主張に対してAppleは「(手数料に関して)初年度はSpotifyが言うように30%を課しているが、2年目以降は15%に半減されることをSpotifyは言っていない」などと反論している(参照)。とはいえ、Appleが課したガイドラインや手数料はSpotifyにとって妥当なものなのだろうか。また、意見の応酬により両者の対立が深まるなかで、この問題を解決する手立てはあるのだろうか。デジタル音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミ氏に話を聞いた。

「SpotifyとAppleの論争は以前からありました。2015年頃から、Spotifyはユーザーに対して、App StoreではなくSpotifyを通して有料ユーザーになるように啓蒙しています。そして今回はユーザーではなくAppleに対して“企業に対してアンフェアであることはユーザーにとっても良くない”と啓蒙サイトにて直接メッセージを出しました。その主張に対してAppleは、自社のHPにて反論しています。

 Appleが要求しているアプリ内課金の手数料(以下、レベニューシェア)は、ユーザーがApp Store経由で有料会員になった際に発生する仕組みのため、SpotifyユーザーがApp Storeで有料化すればするだけ、SpotifyがAppleに取られる額は高くなってしまいます。ししかし、App Storeからアプリをダンロードするユーザーは多く、現実的にApp Storeを抜けることは難しい状況。これは、Spotifyのみならず多くのアプリ会社にとって避けられないジレンマになっています。現段階ではSpotifyは重要なポイントを指摘していると思います。ですが、Spotifyユーザーは未だに大半が無料会員で、その場合AppleはSpotifyに支払いを要求できない。つまり、ユーザーを増やすという意味ではSpotifyにアドバンテージがあるかと思うので、Appleの反論も一理あります。ただあくまでも、今回Spotifyが訴えたいことは、“レベニューシェアを減らすべき”というよりも、“Apple Musicにも同じルールを課すべきだ”ということなのです。

 また、今回注目すべき点は、Appleの反論で自社のストリーミングApple Musicについて一言もふれていないということ。AppleのHPで掲載された文書には、Appleがアーティストたちにしていることについてはふれられていますが、Apple Musicに課しているルールに関しては書かれていないんです。とは言っても、自社のストリーミングを競合他社と同じ土俵に立たせることは、Appleにとっていい影響を及ぼしません。そのため、Spotifyの主張が実現に向かうことは現状では難しいでしょう」

      

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