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『リズム天国』は何が革新的だった? つんく♂が生んだ新たな“音ゲー”のかたち

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 2019年4月12日、作曲家のつんく♂氏がTwitterに「昨夜はニューヨークにて。リズム天国の挿入歌のHozmicの曲の作詞をしてもらった延原さんとミーティング!楽しみだ。」とのつぶやきを投稿した。

 つんく♂氏は『リズム天国』シリーズのプロデューサーであり、ファンの間ではこのツイートがシリーズの新作発売の予兆なのではないかと噂が立ち始めている。この記事では『リズム天国』シリーズがなぜ長年愛される音ゲーになったのか、そして本作の持つ革新性について解説したい。

意外と短い音ゲーの歴史

 まずはごく簡単に『リズム天国』が発売されるまでの、音ゲーについて説明しよう。

 “音ゲー”と聞いて我々の想像する、「流れてくる記号に合わせてタイミングよくボタンを押す」タイプのゲームが登場したのは、意外にも最近のことである。

 1996年にPlayStationで発売された『パラッパラッパー』はこの種の音ゲーのパイオニア。画面右側から流れてくる譜面通りに、タイミングよくボタンを押すことでスコアを稼いでいくという音ゲーの基本部分はこの時点ですでに完成していた。現在まで至る音ゲーブームは、この『パラッパラッパー』に端を発していると言っていいだろう。

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 そして、やがて音ゲーは専用の筐体でプレイする体感型ゲームの要素を取り入れ、ゲームセンターを中心に一大ムーブメントを巻き起こすことになる。

ほんとうの意味での“音ゲー”

 90年後半から2000年代前半にかけて、人気の落ちつつあった格ゲーにとってかわるような形で音ゲーはゲームセンターで流行していった。

 だが、当時の音ゲーに疑問を持ち、その結果新しい形の音ゲーを生み出した人物こそが『リズム天国』シリーズのプロデューサー・つんく♂氏だ。

 任天堂公式HPの名物企画“社長が訊く”のインタビューでつんく♂氏は、岩田聡社長との会話でこのような発言をしている。

「いわゆる「音ゲー」というものが流行りましたよね。
音楽に合わせて、ボタンを押していくという。
ぼくもいくつかやってみたんですけど、
音楽をやっている立場からすると、
どうもフラストレーションを感じるんです。
「ここがボタンを押すところ?」という感じで。
つまり、あれは、リズムにのるというよりも、
けっきょく、目押しをしてるんですよね」(参照

 つんく♂氏は当時の音ゲーを見て、プレイして、音ゲーにおけるリズムの重要度が譜面を見ることよりも低いのにフラストレーションを感じていた。

 そんな思いがきっかけとなり、つんく♂氏が任天堂に持ち込んだ企画が『リズム天国』として花開いたのだ。

 こうして作られた『リズム天国』シリーズは、目押しよりもリズム感の求められる本当の意味での“音ゲー”だった。

リズム天国 ザ・ベスト+ 紹介映像

 『リズム天国』の代表的なミニゲームである「カラテ家」は、カラテ家が自分に向かって飛んでくる植木鉢や樽をパンチとキックで壊していくという内容なのだが、このミニゲームでは植木鉢や樽は画面の手前側から奥に向かって飛んでくる。

 これが何を意味するかと言えば、それまでの上から下、あるいは右から左に音符の流れてくる音ゲーよりも、遙かに目押しがしにくいということだ。

 音楽に深く携わり続けてきたつんく♂氏だからこその視点が、音ゲーの歴史に新たなページを刻んだ。

      

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